「警告どおり計画どおり」は、日本の原発行政をストレートに批判したもので、ウィンズケール(1957年、英)、スリー・マイル・アイランド(79年、米)、チェルノブイリ(86年、ソ連)の名を挙げながら、真実はどこにあるのか、いったいこのままでいいのかを強く問い詰める詞。佐野元春のキャリア上、唯一のピクチャーレコードとしてリリースされ(カセット、CDも同時発売)、結果的には最後のレコードとなった(この年にCD売り上げが伸びて、次のシングルからはEPは発売されなくなったため)。ジャケット裏およびピクチャーレコードB面には“IMAGINE OF / THREE MILES Is. U.S.A. / CHERNOBYL U.S.S.R. / WINDSCALE U.K. / AND NEXT?”という文字が二色刷りになっているのが印象的。バービーボーイズのいまみちともたかがギター参加し、いつものHEARTLANDではなく、REDSというバンドを中心とした演奏。つまりは、特別企画的にレコーディングされたシングル曲であり、当時の佐野元春のイメージからすると、ギターを中心にしたかなりストレートでハードなロック・サウンドに仕上げられている。