音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2014年03月08日
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カテゴリ: その他ワールド




 1974年スウェーデンはストックホルム出身のヴィクトリア・トルストイ(Victoria Tolstoy)。その名字からもわかるように、かのロシアの文豪トルストイの曾孫にあたるとういことでも知られる女性ジャズシンガーである。幼くして歌を始めた彼女はやがてジャズへと向かい、インディーズ系レーベルから1994年にデビュー作を発表。その2年後にはメジャーと契約し、本盤を発表することになる。そんな彼女のアルバムは、今のところまだ数枚しか聴いたことがないので、あくまで素人の感想にすぎないのだけれど、それらなん作化のアルバムはどれも魅力的である。

 今回取り上げるのは、ヴィクトリアの作品の中でもとくにポップ色が強いとされる『ヴィクトリア・トルストイ(Too Loved,原題 För Älskad)』。スウェーデン語の原題はさっぱり意味不明だけれど、英語タイトルが“Too Loved”となっているので、おそらくは原題もそういう意味なのだろうか。それと外盤しかもっていなくてこれまた不明だけれど、日本でセルフタイトルで出されたのがどうやらこの盤の模様。

 さて、上で“女性ジャズシンガー”とは書いたものの、実際にはこのアルバムはそんな感じがしない。悪く言えば、ジャズ・ファンからは“こんなのジャズじゃない”とそっぽを向かれそうなポップなノリである。1994年のデビュー盤はマイナー・レーベルからの作品だったが、第二作目となった1996年の本盤は大手(EMI)からのリリースで、意図的にポップ性を強く押し出して、商業的な成功を収めることになった。北欧からのこうしたメジャーなヒットも比較的珍しいが、さらに珍しい事例として、彼女はこの成功の後、ブルーノートからも作品をリリースすることになる。

 ポップ寄りにふった作品がすべてだと思われるのは本人としては心外かもしれないけれど、なかなか好曲が多い(詞の意味はスウェーデン語でさっぱり不明だけれど)。ただ明るいというよりは少し陰を持ったポップ風な曲の出来上がりのレベルが高い。個人的好みとしては、1.「テル・ミー(Månen tur och retur )」、2.「サムハウ(Varken ängel eller gud)」、8.「ユー・アー・ザ・ベスト(Du är bäst)」、9.「セプテンバー・アゲイン(September igen)」、表題曲の11.「愛はどこへ行ってしまったの?」。とにかく歌唱力が見事で、純ジャズ風になろうともポップ色を強めようともやはりこの印象は変わらない。



[収録曲]

1. Månen tur och retur
2. Varken ängel eller gud
3. 3 dygn i rad

5. Och om jag gav
6. Lyckligt slut
7. Stanna här hos mig (Mama had to tell me)
8. Du är bäst (i alla fall bra för mig)
9. September igen
10. Moln i din hand
11. För älskad
12. Det finaste som finns

1996年リリース。






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Last updated  2014年03月08日 07時02分19秒 コメント(1) | コメントを書く


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