音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2018年07月07日
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テーマ: Jazz(1968)
カテゴリ: ジャズ
好みは分かれるかもしれないが、これこそ本領発揮盤


 ブッカー・アーヴィン(Booker Ervin)は、1963~64年にかけて、プレスティジにいわゆる“ブック・シリーズ”と呼ばれる4部作を残している。 『ザ・フリーダム・ブック』 『ザ・ソング・ブック』 、『ザ・ブルース・ブック』、『ザ・スペース・ブック』というのがそのタイトルで、いずれも“××・ブック”なる表題である。

 本盤『ザ・ブルース・ブック(The Blues Book)』はこれら4部作のうちの1つで、タイトルからも内容からも本領発揮の1枚と言える。他の3枚と大きく異なる特徴としては、トランぺット(奏者はカーメル・ジョーンズ)が入っている点が挙げられ、4枚中で唯一トランぺッターとの共演作となっている。“ブルース”が表題となっているが、これら4作のうち、良くも悪くも最もべったりとブルージーな香りがする仕上がりなのが本盤ではないかと思う。

 収録されているのはいずれもブッカー・アーヴィン自身のペンによる全4曲。マイナー調の1.「イーリー・ディアリー」は15分近い長尺で、上記の通り、ブルージーなフレーズを吹きまくる彼のテナーを堪能できる。2.「ワン・フォー・モート」では、カーメル・ジョーンズのトランペットとギルド・マホーネスのピアノが奏でる疾走感の上で、やはりべったりとした(もちろんいい意味で)アーヴィンのサックスが全開になる。3.「ノー・ブーズ・ブルース」は、テンポを落としたスタンダード調で、15分越えの長尺ゆえに“垂れ流し”と言われそうな部分もなくはないが、アルバム全体としては“吹きまくり”一辺倒ではなく、こういう演奏が挟まっていてちょうどよい良いようにも思う。最後の4.「トゥルー・ブルー」は、再び本領発揮のブルースで、冒頭の1.と並ぶ聴きどころになっていると思う。


[収録曲]

1. Eerie Dearie
2. One for Mort

4. True Blue


[パーソネル、録音]

Booker Ervin (ts)
Carmell Jones (tp)
Gildo Mahones (p)
Richard Davis (b)
Alan Dawson (ds)

1964年6月30日録音。




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Last updated  2018年07月07日 05時46分59秒
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