音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2018年10月15日
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ジミー・ヴォーンの初ソロ作


 ジミー・ヴォーン(Jimmie Vaughan)は、日本ではいま一つ知名度がなく、あまり評価もされていないミュージシャンではないだろうか。1970年代、テキサスにおいて、キム・ウィルソンらとともにザ・ファビュラス・サンダーバーズ(The Fabulous Thunderbirds)を結成し、1980年代には全米レヴェルで知名度を得た。1990年にはバンドを抜け、実弟のスティーヴィー・レイ・ヴォーンとともにアルバム 『ファミリー・スタイル』 を吹き込むが、スティーヴィーの悲劇的な事故死により、この作品は最初で最後の兄弟(ヴォーン・ブラザーズ)名義の作品となった。

 その後、数年の間をあけて、1993年にジミー・ヴォーンはソロ作のレコーディングを進めていくことになる。現在までに発表されたソロ作の枚数は決して多くはないものの、その最初の1枚となったのが、翌1994年にリリースされた本盤『ストレンジ・プレジャー(Strange Pleasure)』だった。

 上記の数年間のブランクの間、単発で客演には参加し、スティーヴィーの遺作( 過去記事 )に携わっていたものの、弟の死を乗り越えるには時間がかかったのだろう。結果的に出来上がった演奏は、予想外に自然体で明るいように聞こえるかもしれない。それは、上述の『ファミリー・スタイル』の続きをやっているという風にも見えることとリンクしているのだろう。

 とはいえ、悲劇は続くもので、スティーヴィーに追悼曲を捧げた大物ブルースマン、アルバート・コリンズが1993年末に亡くなった。結果、本盤はスティーヴィー・レイ・ヴォーンとアルバート・コリンズの両名に捧げられる盤となった。追悼という重さと、自然体や余裕ということばで形容される演奏内容の対比。誰かの死がミュージシャンの成長につながったり好作を生み出すことにつながったりするということは往々にしてあるのだろう。けれども、本盤を聴くにつけ、複雑な思いに駆られるてしまうのは、筆者だけではないだろうと想像してみたりする。


[収録曲]

1. Boom-Bapa-Boom

3. Hey-Yeah
4. Flamenco Dancer
5. (Everybody's Got) Sweet Soul Vibe
6. Tilt A Whirl
7. Six Strings Down
8. Just Like Putty
9. Two Wings
10. Love The World
11. Strange Pleasure (Modern Backporch Duende)

1994年リリース。




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Last updated  2018年10月16日 07時30分45秒
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