音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2018年11月16日
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テーマ: 洋楽(3317)
シンガーソングライターとしての安定感を見せる第5作


 1943年カナダ出身の女性シンガーソングライター、ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)の有名盤と言えば、 『ブルー』 (1971年)や 『コート・アンド・スパーク』 (1974年)、あるいは『逃避行』(1976年)なんかが挙げられるだろう。これらのうち前2者のはざまで埋没しがちなのが1972年リリースの『バラにおくる(For the Roses)』という盤である。

 本盤は第5作めであるが、レーベルをアサイラムに移し、最初の作品となった。基本的にはアコースティックなサウンドがベースの弾き語り的な感じなのだけれど、ただのフォークらしき演奏に収まりきらないところが、この盤の魅力と言えるように思う。

 具体的には、ピアノの弾き語り風と思わせておいて、アルバムの曲が次から次へと続いていくと、ベース、パーカッション、木管楽器、ハーモニカ…と様々な楽器の存在感が次々に登場してくる。そんな中にギターの弾き語り風の曲も混じっている。つまりは、決してポップでも何でもなく静かに演奏が進んでいく中で、実はバラエティに富んだ曲が並んでいるというつくりになっている。実際、『ブルー』と比べても、独自のアレンジにこだわったという感じが強く伝わってくるように感じられる。

 個人的に気に入った曲を挙げると、まずは冒頭の1.「宴」とアルバムを締めくくる12.「月と星の審判」。いずれもピアノ演奏をバックにしたシンプルな演奏スタイルだけれども、この力強さを兼ね備えたヴォーカルが圧倒的で、楽器をギターに替えた表題曲6.「バラにおくる」についても同じようなことが言える。上で述べた様々な楽器のプレゼンスとアレンジという点から曲を挙げるならば、ベースの強い存在感がうまく出されている3.「バラングリル」、そしてハーモニカがフィーチャーされた9.「恋するラジオ」がおすすめと言える。


[収録曲]

1. Banquet

3. Barangrill
4. Lesson in Survival
5. Let the Wind Carry Me
6. For the Roses
7. See You Sometime
8. Electricity
9. You Turn Me On, I'm a Radio
10. Blonde in the Bleachers
11. Woman of Heart and Mind
12. Judgement of the Moon and Stars (Ludwig's Tune)

1972年リリース。





バラにおくる/ジョニ・ミッチェル[CD]【返品種別A】




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Last updated  2018年11月18日 07時04分58秒
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