音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2020年01月30日
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テーマ: Jazz(1968)
カテゴリ: ジャズ
テナーを含むカルテット盤、スコット・ラファロも参加


 ハンプトン・ホーズ(Hampton Hawes)は、1928年ロサンゼルス生まれのジャズ・ピアニスト。幼い頃からピアノを覚え、10代には西海岸のクラブなどで演奏していたという。1950年代前半には戦後の日本に駐留し、日本のミュージシャンとも接触を持ったようだが、米国に戻って1950年代半ば以降には自己名義の作品を録音していった。途中、逮捕による活動休止があったり、1977年には脳溢血で急死してしまっているものの、比較的多くの吹込みを残している。

 ホーズのピアノは、ビ・バップを軸にしたある種“正統派”な演奏なのだが、聴きやすさの中に、跳ねたり粘っこさを見せたりという部分が多分に含まれていて、個人的には特に好みのピアノ奏者の一人だったりする。そんなわけで、取り上げたいアルバム作品は多々あるのだけれど、今回はひとまず1958年録音のカルテット盤、『フォー・リアル!(For Real!)』を取り上げたい。

 編成はカルテットで、ハロルド・ランド(Harold Land)のテナー・サックスがフィーチャーされている。このテナーがまた絶好調で、全体として出しゃばり過ぎず、しかし小気味よくという、お手本のような演奏である。ホーズのピアノはやや控えめで、ベースやドラムが前に出る余裕を持たせようとしているようにすら感じられる場面もある。その一方で、当然ながら、ピアノ・ソロの場面では、飄々とした感じでたっぷりプレイしている。それから、おそらく多くのジャズ・ファンの目が向くであろうところとして、夭逝のベーシスト、スコット・ラファロが参加している。

 本盤でいちばんの聴きどころと思うのは、表題曲の5.「フォー・リアル」。上で述べたこの盤の特徴がよく出ている。なおかつ、収録曲の中でもっとも尺が長く、聴きごたえもある。他に個人的には、1.「ヒップ」もなかなか好みだったりする。ハンプトン・ホーズのピアノをじっくり楽しみたいという向きには、この作品は必ずしも好適盤というわけではないかもしれない。けれども、ここで述べたような観点から、筆者としては、なかなか楽しめている盤だったりする。


[収録曲]

1. Hip
2. Wrap Your Troubles in Dreams
3. Crazeology

5. For Real
6. I Love You


[パーソネル、録音]

Hampton Hawes(p), Harold Land (ts), Scott LaFaro (b), Frank Butler (ds)
1958年3月17日録音。




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【輸入盤CD】【ネコポス100円】Hampton Hawes / For Real



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Last updated  2020年01月30日 20時50分02秒
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