音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2022年02月17日
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テーマ: 洋楽(3310)
音楽的バックグラウンドが詰まったデビュー盤


 見るからにマニアックそうな青年の顔写真のジャケット…。1970年にリリースされたジョン・ホール(John Hall)の『アクション(Action)』というアルバムである。ジョン・ホールは、1948年、ボルチモア出身で、ニューヨークで育ったミュージシャンである。東海岸で頭角を現していった彼は、1972年にはオーリアンズを結成し、やがてこのバンドのヒット曲「ダンス・ウィズ・ミー」などに結びつく。本盤は、その前の段階で彼がソロとしてリリースしたデビュー作というわけである。

 ギタリストであるジョン・ホールのスタイルの確立が見てとられるアルバムと言われたりもするが、筆者としては、本盤の魅力はこの点だけではないという風に思う。ブルース・ロック、スワンプ、カントリーなど彼のバックボーンとなった音楽を消化し、彼なりのヴォーカルとギターで表現している。そのため、確かに雰囲気の異なる楽曲が散りばめられているという印象は免れないが、このヴォーカルがこれら作風の異なる素材を貫く一つの軸になっているようにも思う。

 私的にお勧めのナンバーをいくつか挙げておきたい。まずは、ヴォーカルに着目すると、1.「ニュー・トゥーン」と7.「アクション」がいい。加えて、8.「シング・ア・ブルース・ソング」も、筆者としてはお気に入りである。とりわけ、表題曲の7.はギターを強く前に出しつつ、ヴォーカルのよさがうまく組み合わされているように思う。あと、ギターに注目するなら、9.「パーク・レーン・ブルース」、10.「スカッフル」といったインスト曲も含まれている。とりわけ、後者の10.は筆者としてはお勧めの1曲だったりする。

 ちなみに、冒頭で触れた写真の青年ことジョン・ホールは、21世紀に入って民主党所属の下院議員としても活躍した。その一方、演奏活動も続けたのだけれど、2019年いっぱいで引退しているとのことだ。


[収録曲]

1. Nu Toone
2. Look in My Eyes
3. Where Would I Be

5. True Love
6. Sitting on Top of the World
7. Action
8. Sing a Blues Song
9. Park Lane Blues
10. Scuffle
11. Going to the Valley

1970年リリース。




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アクション/ジョン・ホール[CD]【返品種別A】

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アクション [ ジョン・ホール ]




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Last updated  2022年02月17日 12時23分55秒
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