音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2022年08月17日
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テーマ: 洋楽(3314)
代表作にして金字塔


 ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)は、1943年、カナダ生まれのシンガーソングライター。多くの作品を発表しているが、特に評価の高い1970年代の諸作のうち、金字塔とも言える作品が、8枚目のアルバムとなった本盤『逃避行(Hejira)』である。

 この作品は、1976年にリリースされた。彼女の代表作として扱われることが多く、確かに、初めてジョニ・ミッチェルを聴こうかという人がいたら、筆者はきっとこの盤を真っ先に薦めることだろう。

 一聴すると、淡々としているように聴こえるかもしれないが、ヴォーカルの表現力、派手ではない演奏の多様で細やかな工夫が何度聴いても飽きない要因になっている。ソングライティングのよさも際立っていて、早い話、全部がよくできていて、非の打ち所がないというのが、名盤といわれる所以なのだろうと思う。

 上で述べたヴォーカル表現の豊かさは、“歌っている”のではなく、“語っている”ことに起因するのだろう。この盤に限ったことではないけれども、ジョニ・ミッチェルの歌には癖があり、場合によっては、好き嫌いが分かれるかもしれない。それはとりもなおさず、“きれいに歌う”のではなく、“感情や詞を存分に表現する”からなのだと言える。

 一方、演奏面では、多様なゲストの存在感が際立つ。最大の存在感を放っているのは、ジャコ・パストリアスのベースである。情感に満ちたベース演奏は、これと同じ年に発表されたジャコ・パストリアスのソロ・デビュー盤で披露されている演奏に通ずるものがあり、1.「コヨーテ」、5.「逃避行(ヘジラ)」、7.「黒いカラス」、9.「旅はなぐさめ」でその演奏を堪能することができる。その他には、3.「ファリー・シングス・ザ・ブルース」におけるニール・ヤングのハーモニカによる参加も、演奏に明確な色彩を与える役割を担っている。さらには、4曲で参加しているラリー・カールトンのギターも存在感を発揮している。カールトンの参加曲の中では、2. 「アメリア」 は個人的に気に入っているナンバーの一つだったりする。あと、この2.でのヴァイブや、上述の9.でのホーンといった楽器を取り入れているのも、サウンド面で効果的に彩りを与えることになっているように感じる。


[収録曲]

1. Coyote
Amelia
3. Furry Sings the Blues
4. A Strange Boy
5. Hejira
6. Song for Sharon
7. Black Crow
8. Blue Motel Room
9. Refuge of the Roads

1976年リリース。




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逃避行 [ ジョニ・ミッチェル ]

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