音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2023年10月07日
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テーマ: 洋楽(3310)
ロック色を強めた好盤 


 “100万ドルのギタリスト”と言われたジョニー・ウィンター(Johnny Winter)がコロンビアと契約してから、メジャーデビュー盤、セカンド作( 過去記事 )に続いて、3枚目のリリースとなったのが、この『ジョニー・ウィンター・アンド(Johnny Winter And)』である。

 この“ジョニー・ウィンター・アンド”はバンドの呼称である(“アンド(そして)”で終わることの違和感を、筆者は何十年たっても払しょくできないでいるけれど)。メンバーは、リック・デリンジャー(ギター)、ランディ・ジョー・ホブス(ベース)、ランディ・Z (ドラムス)という面々で、特にデリンジャーは曲作りや共同プロデュースという役割を果たしている。


 ジョニー・ウィンターのキャリアの中で見ると、本盤は、ブルースをベースにしつつも、どんどんとロック色を強めていった時期の作品である。注目のナンバーをいくつか見ておきたい。1.「ゲス・アイル・ゴー・アウェイ」は勢いのある曲調に乗せて展開されるギターのカッコよさとヴォーカルの激しさがいい。3.「ノー・タイム・トゥ・リヴ」は、トラフィックのカバー(原曲は1968年作の『トラフィック』に収録)。4.「ロックンロール・フーチー・クー」はデリンジャー作でこの曲の初出(後にデリンジャーは次作でセルフ・カバーも披露している)。

 アルバム後半に目を向けると、ウィンターらしさが発揮された7.「プロディガル・サン」、デリンジャーのペンによる8.「オン・ザ・リム」や11.「ファンキー・ミュージック」などが光る。さらに、聴き逃がせないと思うのは、哀愁漂う曲調の9.「レット・ザ・ミュージック・プレイ」。ブルースに固執するのではなく、幅広い曲演奏を取り入れていることもよく分かる1曲だと言える。

 残念なことに、本盤のセールスは振るわなかった。全米でのチャート順位は、前作(55位)、前々作(24位)に対して、本作は154位にとどまった。本盤よりも後に出されたライヴ盤(1971年)の方が注目度が高いため、そちらに目が行きがちである(若い頃、筆者が先に聴いたのも、実はそちらのライヴ盤だった)。けれども、こちらの盤も決して忘れてはならないお薦め盤であることを声を大にして言いたい。


[収録曲]

1. Guess I'll Go Away

3. No Time to Live
4. Rock and Roll, Hoochie Koo
5. Am I Here?
6. Look Up
7. Prodigal Son
8. On the Limb
9. Let the Music Play
10. Nothing Left
11. Funky Music

1970年リリース。




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輸入盤 JOHNNY WINTER / JOHNNY WINTER AND-LIVE AT THE FILLMORE EAST [CD]




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Last updated  2023年10月07日 04時20分49秒
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