音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2024年02月03日
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テーマ: 洋楽(3405)
勢いに乗る第4作


 ロッド・スチュワート(Rod Stewart)は、ジェフ・ベック・グループに参加したのち、フェイセズおよびソロで成功を重ねていった。1970年代前半は、フェイセズというバンドでの活動とソロ・アーティストとしての活動が並走していた。本盤『ネヴァー・ア・ダル・モーメント(Never A Dull Moment)』はそんな時期の1枚である。ソロ作としては、前作の『エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー』に続いて英国チャートで1位を記録し、全米チャートでも2位となった。

 フェイセズと並行しての活動期ということから、フェイセズのメンバー、例えば、ロン・ウッド(ギター)、イアン・マクレガン(ピアノ、オルガン)が演奏に加わっている。特に1.「トゥルー・ブルー」では、ロニー・レーン(ベース)、ケニー・ジョーンズ(ドラム)も加わり、メンバーが勢ぞろいしている。他に注目すべきミュージシャンとしては、ピート・シアーズが、ピアノで4.「イタリアン・ガールズ」、ベースで8.「アイド・ラザー・ゴー・ブラインド」に参加している(さらに後述の5.のシングルのB面でもピアノ演奏をしている)。

 注目したい曲をいくつか見ておきたい。個人的には、冒頭の1.「トゥルー・ブルー」が最も推したいナンバー。演奏の安定感、曲調、さらにはこの手のロッドのヴォーカルは筆者のツボにはまる。なお、同様の指向性のナンバーとしては、4.「イタリアン・ガールズ」もお勧めである。

 収録曲のうち、有名な曲としては、いかにも売れ筋という感じではあるものの、7.「ユー・ウェア・イット・ウェル」がある。この曲は、シングルとしてヒットし、全英1位、全米13位となった。他に本盤収録の中で外せないナンバーと思うのは、ジミ・ヘンドリクス曲の5.「エンジェル」。1970年のジミヘンの死後、1971年に発表された盤に収録された(さらにシングルとしても発売された)ナンバーである。ロッド・スチュワートには他のアーティストのカバー曲を多く残してきたが、この曲もなかなかの仕上がりだと思う。


[収録曲]

1. True Blue
2. Lost Paraguayos
3. Mama You Been on My Mind

5. Angel
6. Interludings
7. You Wear It Well
8. I'd Rather Go Blind
9. Twisting the Night Away

1972年リリース。




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ネヴァー・ア・ダル・モーメント +1 [ ロッド・スチュワート ]




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Last updated  2024年02月03日 17時52分58秒
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