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知っている人物が授業で出てくると、わくわくどきどきした。史実と歴史小説は同じではないけれど、それでも教科書の字面の向こうに魅力的な歴史のドラマがあることを知っていた。
知り合いの気象の研究者は「子どもの頃から空を見るのが好きだった」と話していた。積乱雲がムクムク大きくなるのを見ると「あそこで今何が起きているんだろう!?」とわくわくしたそうだ。
学校で習う「教科」は味気ない。どうしても事柄の羅列と暗記に終わってしまう。でもそのことに何か接点があったり、興味があったり、関係するエピソードを知っていたりすると、勉強は何倍も楽しくなる。特に社会科や理科は本来とても面白い教科なのだ。
親にできること。それは子どもが小さい内に子どもの心に「好き」の種をたくさん蒔いておくことだ。授業で初めて習う事柄の中に「あ、これ知ってる」「あ、これは好きだ」ということがあると、勉強は楽しくなる。
植物、昆虫、動物、星、史跡、地層、機械、工業製品、乗り物・・・実物を見せてあげられればなお良いが、それが無理なら子ども向けの図鑑や地球儀をそばに置くという手もある。大きくなってから「勉強」「勉強」とうるさく言うよりも、小さい内に「好き」の種を蒔いておく方が、効果があると私は思う。
誰かに「勉強しなさい」と言われて渋々する人は、勉強の意義を感じて自分の意志でする人にはかなわない。でも意義を感じて勉強する人も、そのことが好きで勉強する人にはかなわない。「好き」にはすごい力があるのだと思う。