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小話  屋台その2  VOL.141


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特別編 『アリスの大豪邸』 


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『アリスの大豪邸』第4部 ACT.136


『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


Profile

ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.11.21
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カテゴリ: 番外編
ACT.2 「桃が、桃が……」 


 しかし、その桃がアリスのすぐ近くまで流れて来た時、表面には何も怪しそうな物が付いておらず、しかも柔らかな天然の桃の表皮そのままである事が分かりました。
アリスは急いでその桃をつかもうとしました。直径1メートル以上の巨大な桃です。

アリス  「ジョセフお爺さんへのご馳走になるわ」

アリスは家計の事を考え、何とかその無料の桃をゲットしようとしました。
しかし、桃はまるで意志を持っているかのごとく、アリスの手元をすり抜けて行きました。

アリス  「待って、桃さん!ジョセフお爺さんは果物が大好きなの!」

しかし桃はスイ~~~、スイ~~~、と見事にアリスの伸ばした腕をかわします。アリスはまるで桃に遊ばれているかのようでした。

桃  「ヘン!捕まるかよ!」


でも、こんなおいしそうな桃を逃してなるものかと、またすぐに桃をつかむ事に集中しました。
しかし、桃はいっこうにつかまりません。

アリス  「はあ、はあ、はあ……」

アリスが息を切らしてはあはあ言い始めました。少し休まないと動けそうにありません。
桃はそれを見てか、川の中を”まるでフィギュアスケートの選手がリンクで演技するように”スイ~~~、スイ~~~、とその場を優雅に回転しました。

桃  「ざまあみやがれ!」

そして桃は悠々と下流の方に流れて行こうとしました。

桃  「勝った!」

しかあし!
そこにはアリスとジョセフが石を積んで造った小型のダムがありました。
これは洗濯物が下流まで流れないようにとか、

川に棲むお魚を取る為にとか、
等の目的で造られた物です。

桃  「ちっ!」

桃は焦ったような感じでそのダムの石垣の周りをウロウロし始めました。もう行き場はありません。
それを見てアリスは急いで家の方に戻り、そこから魚を取る為の”投網”を持って来ました。そして慣れた手つきで網を思いっきり桃に向かって投げました。投網はパラシュートのようにパッと広がり、桃は網にからまって動けなくなりました。



桃は悔しそうにブルブルと震えました。

桃  「くそっ!」





 その後アリスはジョセフを呼んで来て、2人で桃を家の中に運び込みました。大きな手押し車を使ってやっと運べました。
アリスは早速大きな包丁を持ち出し、

「腐る前に食べ切りましょう」

と言いました。
しかしジョセフは

「何か、異様に大きすぎる」

と言い、桃を見て何か考え始めました。これは頭の良いジョセフのいつもの癖です。しかたなくアリスはジョセフの考えがまとまるまで待ちました。
するとジョセフはおもむろに立ち上がり、部屋の隅からパソコンに接続したハンドスキャナーを取り出しました。

ジョセフは素早くハンドスキャナーを桃の表面に当てました。






小説目次 

→第1話~第14話
→第15話・第16話
→第17話~

→マンガ『連れ去られたミルキー』





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Last updated  2007.07.09 04:25:09
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