2024/10/25
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★ 忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳 ★
☆ 明治神宮外苑に国立競技場が竣工(1924年)。この時、揉めに揉めて森林を大量に伐採し酷暑でも寒風でも吹き曝しという代物が計画建設中。 ☆ 和田アキ子が芸能界に実戦配備、「星空の孤独作戦」が開始される(1968年)。 ☆ 台湾に捨てられた中華人民共和国が世論の同情をかって国連に入れてもらえる(1971年)。尚、中華民国(台湾)は国連を脱退。新参の中国は常任理事国に・・・・・
【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年10月24日 】

【輸入品で5割値上がり】目抜き通りがシャッター街になった
戦時下のモスクワ ロシア人のトラウマ「デフォルト」 
空爆と制裁』第3章「変貌するロシア経済」より =連載 第1/4回=
Wedge_Online 【プーチンのロシア】 2024年7月4日 黒川信雄( 産経新聞社 元モスクワ特派員)



開戦から2年以上が経過したウクライナ戦争。この戦争の趨勢を見極めるには、ロシア・ウクライナ双方の国民の「意思」を、注意深く見定める必要があります。
  開戦当初から西側諸国の厳しい制裁を受けることとなったロシア。その中で、ロシア国民は何を思うのか?2022年モスクワの様相をお伝えします。

 「ロシアがデフォルト(債務不履行)するだと⁉ いつだ、一体いつ起きるんだ!」
 国境警備隊員の男は突然、怒鳴るように私に問いただしてきた。その動揺ぶりに、こちらの方が逆に驚かされてしまった。

 2022年5月下旬、ロシアに入国した際の出来事だった。厳しい態度で「何を取材しに来たのか」と問いただした国境警備隊員に対し、「現在のロシアの経済状況を取材したい」と回答した。そして、会話の中で「ロシアは間もなくデフォルトする」との見方を伝えると、彼は突然狼狽した様子を見せたのだった。

 当時、ウクライナに全面侵攻し、金融制裁を受けたロシアがデフォルトすることは、海外メディアの記者から見れば規定路線の流れだった。
 このときロシアは欧米諸国の経済制裁を受け、ロシア中央銀行は、海外の中銀に預け入れていた外貨準備の約半分が凍結されたとみられている。外貨建て国債の利息や、元本の支払いをするにはこの外貨準備が必要で、そのためロシアは5月末にも、債務が支払えないデフォルト状態に陥ることが確実視されていた。

 制裁による外貨準備の凍結は、〝人為的〟にロシアがこれらの支払いを行うことをできなくさせる効果があった。実際には、ロシアは2022年6月に外貨建て国債についてはデフォルトに至ったものの、凍結された外貨準備を完全に失ったわけではなく、結局その後も国内向けの国債を発行することで、資金調達を継続することができた。

 ただ、そのような人為的なデフォルトの経済的な意義はともかく、国境警備隊員の男がうろたえたのは無理もないことだった。彼の脳裏には、1998年のロシアのデフォルトが引き起こした混乱がよぎっていたに違いない。ロシア人であれば、誰もが思い出したくない出来事だからだ。



1998年8月の悪夢


 1990年代のロシア経済の混乱は、前章で紹介したとおり悲惨な状況だった。高齢者は真冬でも路頭に立ち並び、野菜や家財道具などを売って糊口をしのいだ。その一方では、不透明な手口で国の資産を一手に集める〝ニューリッチ〟などと呼ばれる資本家らが現れ、そのようなあぶく銭を費やす場として、夜のモスクワにはカジノのネオンが所狭しと輝くようになっていた。想像を絶する貧富の差の拡大と、治安の悪化に人々は苦しめられ、エリツィン政権の支持率は凋落していった。これが、ソ連崩壊から1990年代半ばまでの動きだ。

 しかし、国際社会はロシアに対し、必死に手を差し伸べた。この地に、ようやく芽吹いた〝民主主義〟を支えようと、金融支援などを通じ、さまざまな形でロシアを助けようとした。

 そのかいもあり、ロシア経済は徐々に上向き始める。人々の生活は落ち着き始め、街中には、気軽に楽しめるレストランや衣料品店などが現れるようになっていった。ロシアの人々が夢に見たヨーロッパと同様の水準の生活が、ようやく目の前に現れ始めたのだ。人々はわずかな資金を銀行に預けるなどして、生活を立て直しつつあった。

 しかし、人々の生活はほどなく、大きな混乱に叩き落とされることになる。1997年にアジアで発生した通貨危機が、その引き金だった。

 アジア通貨危機が起こした波は、ほどなくロシアを直撃することになる。ロシアは当時、短期国債を乱発して、借金を返済するために借金を重ねる状況が続いていた。財政状況は極めてもろく、危険な状態だった。



 金融危機の世界的な広がりを受けて、外国人投資家らはロシアの石油産業に投資していた資本を一斉に引き揚げた。高利をうたっていたロシアの銀行は次々と破綻し、なけなしの貯金を銀行に預けて利息による収入を夢見ていた多くのロシア国民は、預金を引き出すこともできず、その資産を失った。銀行の前で、何とか預金を下ろそうとする人々が長蛇の列をなす、悲惨な映像が世界に流れた。そのような苦い記憶があるからこそ、多くのロシア人は〝デフォルト〟という言葉に強い拒否反応を示すのだ。

 今回のデフォルトは、国内での資金調達が可能という点で、その影響は限定的ともいえる。ただ、海外からの資金調達の手段が大きく狭まることは、ロシア経済の中長期的な成長を阻害するという点で、その効果はむしろ今後現れる可能性が高い。

国内品で3割、輸入品で5割値上がり
 ロシアによるウクライナ侵攻後、世界を襲ったのがインフレの波だ。日本もその例外ではなく、その影響はむしろ拡大している。一方で、その震源地となったロシアもまた、インフレに襲われた。しかし、その様子には特殊性があった。価格の上昇が、輸入品において特に顕著だったからだ。

 「肌感覚では、国内品で3割、輸入品で5割上がっただろう。思った以上に値段は上がっている」
 2022年5月にモスクワで面談した日本人ビジネスマンは、街中で売られる商品の価格上昇の現状を、こう説明してくれた。この時期は、ウクライナ侵攻を受けて欧米の主要ブランドが一斉にロシアから撤退を始めたタイミングだった。海外ブランドの商品は、次に入荷するめどが立たない状況になっていて、商品価格は明らかに上昇していた。

 電化製品店などでは、価格が1日で何度も書き換えられたため、次第に値札がない商品が販売されるようになっていったのが、このころだった。海外企業がロシアへの輸出を停止したことが、その要因だった。あるスーパーでは、日本製の飴やガムなどのお菓子が、一袋数千円で売られていた。おそらく誰も買っていないと思われた。

・・・・・・・・明日に続く・・・・・


○◎ ○◎    ◎ ◎ ◎   ◎○ ◎○ ◎○ 
古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。
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Last updated  2024/10/25 05:10:07 AM
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