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いつになく、美味しいパンが焼けた。
何のことはない。ホームベーカリーに材料を放り込んで、プログラムのスイッチを押して買い物に出かけて帰ってきたら、程よい甘さでクラストも硬すぎない「合格ライン」の食パンができあがっていた。
何をいつもと変えたかは分っている。なぜそれで美味しくなったのか。そこんところを考えてみることにしよう。
さて、美味しいパンができたから、ワインとチーズとハム2種類、缶詰とかちょっとした惣菜と一緒にバスケットやクーラーボックスに詰め込んで、週末キャンプに行っちゃおう。そうそう、ビールも忘れずにクーラーボックスへどかんと入れて。
行ったのはお隣のニューハンプシャー州の北部。スキーによく出かけるCannon Mtn.やLoon Mtn.よりも北。カナダのケベック州との国境まで30分くらいの小さな町。
キャンプの目的はフライフィッシング。ぶっきぃは去年からフライフィッシングを始めた。フライでトラウトを釣った経験値ゼロ。ダーリンは長年ルアー釣りが趣味の人だったが、この夏からフライフィッシングにデビューしてくれた。同時デビューとは言え、釣りの経験値はダーリンの方がはるかに上。
ぶっきぃが威張れるとすれば、虫の観察力くらいだろう。
日頃何の役にも立ちそうにない能力だが、これがフライフィッシングの場合大きなポイントになるはず。虫好きもあながち捨てたものではないのである
。
フライ という 擬似餌 は、その川や湖に生息する(主に)水生昆虫の生態を映し出したもの。季節や川・湖によって水生昆虫の種類や発生のパターンが変わるから、そこのところを知った上でフライを使い分けていかないと、効果的に釣りを楽しむことは難しい。

水辺へのアクセスポイントを求めて…。
フライフィッシングには、ハイキングの要素も含まれる。
そういう現地情報を手に入れるには、地元の釣具屋さんへ行くのが一番。そこで「釣れる」フライと情報の両方がゲットできる。ぶっきぃたちがたまたま見つけたアウトドア用品専門店がここ。
L.L.COTE
色合いから L.L.・・・
っていう店名から、メイン州にある某大手アウトドア用品店のパクりみたいで「怪しい」。ところが、このお店の釣具コーナーは本格的。ボストンにあるスポーツ専門店よりもずっと良い。しかも、オーナーさんがとても親切で色々情報を教えてくれた。
「このフライと同じ虫が、ここ10日間くらい集中的に羽化しているから」
と勧めてくれたのがAlderという黒いフライ。結局このフライが大活躍することになった。
L.L.Coteでニューハンプシャー州の漁業権を買って、釣り場への入り方や時間帯などについて教えてもらったとおりにやってみることにした。


左) ダーリンが何かフックした。 右)おお、この顔つきは!!
40センチ近くあるブルックトラウト(Brooktrout)。いやお見事でした。
「釣ったら食う」と意気込んでいたダーリンだが、あまりにも美しい魚だったので、とてもキャンプ場で焼いて食べる気にはなれなかったらしい。写真だけ撮ってすぐリリースしてあげた。
その後も同じポイントで粘ってみたが、
ダーリンの2匹目は外道のイエローパーチだった。キレイな魚だとは思うが、対象外。
さて、ぶっきぃの方はと言うと、夕方近くになってようやく何かフックした。その時点で「これはマスではない」という確信があったのだが、かかってしまったので取りあえず上げてみることにした。リールを巻き取るにしたがって「これはバスの類だ」と思った通り、水面に現れたのは25センチくらいのスモールマウスバス。
バスの顔を見たとたんに集中力を失ったぶっきぃ。ふと油断をした時、ベキッ・・・鈍い音とともに大事なフライの竿が根本から折れてしまった。
バスのバカヤロー。そんなバスを上手に処理できなかった自分のバカやロー。
ダーリンに1匹釣れたから、今年初の釣行は大成功!! と思うことにして、竿の壊れたぶっきぃはこれで嬉しくも無い「納竿」となってしまった。しかも、悪いことは重なる。翌朝は雨の音で目が覚めた。朝から雨では釣りどころじゃないか。
小降りになるのを待って、キャンプ場から撤収。そのまま帰ることになった。
- その2へ続く
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