Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2013年07月10日
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カテゴリ: 夢有無有
「旧約聖書」創世記 第45章・ヨセフの告白
 45:1そこでヨセフはそばに立っているすべての人の前で、自分を制しきれなくなったので、「人は皆ここから出てください」と呼ばわった。それゆえヨセフが兄弟たちに自分のことを明かした時、ひとりも彼のそばに立っている者はなかった。45:2ヨセフは声をあげて泣いた。エジプトびとはこれを聞き、パロの家もこれを聞いた。45:3ヨセフは兄弟たちに言った、「わたしはヨセフです。父はまだ生きながらえていますか」。兄弟たちは答えることができなかった。彼らは驚き恐れたからである。45:4ヨセフは兄弟たちに言った、「わたしに近寄ってください」。彼らが近寄ったので彼は言った、「わたしはあなたがたの弟ヨセフです。あなたがたがエジプトに売った者です。45:5しかしわたしをここに売ったのを嘆くことも、悔むこともいりません。神は命を救うために、あなたがたよりさきにわたしをつかわされたのです。45:6この二年の間、国中にききんがあったが、なお五年の間は耕すことも刈り入れることもないでしょう。45:7神は、あなたがたのすえを地に残すため、また大いなる救をもってあなたがたの命を助けるために、わたしをあなたがたよりさきにつかわされたのです。45:8それゆえわたしをここにつかわしたのはあなたがたではなく、神です。神はわたしをパロの父とし、その全家の主とし、またエジプト全国のつかさとされました。45:9あなたがたは父のもとに急ぎ上って言いなさい、『あなたの子ヨセフが、こう言いました。神がわたしをエジプト全国の主とされたから、ためらわずにわたしの所へ下ってきなさい。45:10あなたはゴセンの地に住み、あなたも、あなたの子らも、孫たちも、羊も牛も、その他のものもみな、わたしの近くにおらせます。45:11ききんはなお五年つづきますから、あなたも、家族も、その他のものも、みな困らないように、わたしはそこで養いましょう』。45:12あなたがたと弟ベニヤミンが目に見るとおり、あなたがたに口ら語っているのはこのわたしです。45:13あなたがたはエジプトでの、わたしのいっさいの栄えと、あなたがたが見るいっさいの事をわたしの父に告げ、急いでわたしの父をここへ連れ下りなさい」。45:14そしてヨセフは弟ベニヤミンのくびを抱いて泣き、ベニヤミンも彼のくびを抱いて泣いた。45:15またヨセフはすべての兄弟たちに口づけし、彼らを抱いて泣いた。そして後、兄弟たちは彼と語った。45:16時に、「ヨセフの兄弟たちがきた」と言ううわさがパロの家に聞えたので、パロとその家来たちとは喜んだ。45:17パロはヨセフに言った、「兄弟たちに言いなさい、『あなたがたは、こうしなさい。獣に荷を負わせてカナンの地へ行き、45:18父と家族とを連れてわたしのもとへきなさい。わたしはあなたがたに、エジプトの地の良い物を与えます。あなたがたは、この国の最も良いものを食べるでしょう』。45:19また彼らに命じなさい、『あなたがたは、こうしなさい。幼な子たちと妻たちのためにエジプトの地から車をもって行き、父を連れてきなさい。45:20家財に心を引かれてはなりません。エジプト全国の良い物は、あなたがたのものだからです』」。45:21イスラエルの子らはそのようにした。ヨセフはパロの命に従って彼らに車を与え、また途中の食料をも与えた。45:22まためいめいに晴着を与えたが、ベニヤミンには銀三百シケルと晴着五着とを与えた。45:23また彼は父に次のようなものを贈った。すなわちエジプトの良い物を負わせたろば十頭と、穀物、パン及び父の道中の食料を負わせた雌ろば十頭。45:24こうしてヨセフは兄弟たちを送り去らせ、彼らに言った、「途中で争ってはなりません」。45:25彼らはエジプトから上ってカナンの地に入り、父ヤコブのもとへ行って、45:26彼に言った、「ヨセフはなお生きていてエジプト全国のつかさです」。ヤコブは気が遠くなった。彼らの言うことが信じられなかったからである。45:27そこで彼らはヨセフが語った言葉を残らず彼に告げた。父ヤコブはヨセフが自分を乗せるために送った車を見て元気づいた。45:28そしてイスラエルは言った、「満足だ。わが子ヨセフがまだ生きている。わたしは死ぬ前に行って彼を見よう」。
 ユダは、末弟の代わりに自分を奴隷として残し、末弟をほかの兄弟たちと一緒に帰らせてくれるようにと、ヨセフ(Joseph)に願ったのです。ベニヤミンを連れずに、どの面さげて父の顔を見られるでしょう。父に襲いかかる苦悶を見るのは忍びないと訴えます。これを聞いたヨセフは、そばで仕えている者の前で、もはや平静を装っていることが出来なくなったと記されています。それにしても、最後に見た兄達の心持ちの変貌なのでしょう。ヨセフの高慢と自惚れがあったとはいえ、殺すつもりで自分を穴に投げ込んで、その横で平然と食事をしていた兄たち。命乞いする自分を奴隷として売り飛した兄たち。その非情な兄たちが、父ヤコブを心配し、父が愛するベニヤミンを守り、そのためなら自分はどうなってもよいと言うまでに変えられていたとは。気持ちを押さえきれなくなったヨセフは、その場にいたエジプト人たちにむかって、みんな、ここから出て行ってくれと叫びます。彼らが全員、おそらくは相当に驚き訝しみながら出ていってしまうと、ヨセフは兄弟たちに自分の身を明かしたのです。そのときヨセフが声をあげて泣くその声を、退出したエジプト人たちも聞き、そのことはファラオの宮廷へも伝えられたました。目の前のエジプトの副王が「わたしはヨセフです。お父さんはまだ生きておられますか。」と言うのを聞いて、兄たちは驚きのあまり、答えることができなかった。それは驚天動地も当たり前でしょう。自分たちが売り飛ばしたヨセフが、最早死んだか、生きていたとしてても奴隷として異国で苦労していると思っていたヨセフが、こともあろうにエジプトの宰相として目前に現出する、しかし神のすることに偶然はありません。その計画的奇跡の技は深遠です。ときに、ヨセフを売り飛ばしたとき、兄たちは父がヨセフにだけ与えたヨセフへの溺愛の象徴であったヨセフの晴れ着をはぎとりました。しかしヨセフは今ヨセフが纏うのは、父から与えられた晴れ着の代わりに神の計画として与えられた宮廷服を着て、兄たちと再会したのです。涙を流しながら再会を喜ぶヨセフでしたが、兄たちのほうは回し者容疑もシメオン投獄もヨセフの復讐だったのかと、不安は後々まで消えませんでした。しかしヨセフは神の目的は、この国にあなたたちの「残りの者」に救いを与え、あなたたちを生き永らえさせてるためとも言いました。言い換えれば、神の祝福を受けて裁きの後の時代を担うという、「イスラエル」という神に祝福されたヤコブの一族は、飢饉で滅ぶ者の中から「残りの者」とされた。そうヨセフは理解したのです(選民思想)。ヤコブ一族がエジプトに来たのは、紀元前17世紀のヒクソス王朝の頃、異国民である寄留者が異国の地で支配した王朝の支配者の頃と思われる。やがて異邦人の王朝は追放され、新王国の時代(紀元前13世紀)にモーセの出エジプトがなされたと考えられている。70人の部族が400年の間に一つの国民と育てられていった「末を残す」残りの者という言葉は重大な意味を持つ。神はイスラエル部族を養うためにヨセフを祝福された。そこにはヨセフ物語はキリストの十字架の予表とされています。兄弟によって捨てられたものが兄弟を養うようになると予測させること。それ故に神が一民族の氏神的存在に甘んじていることに不足を感じることになります。

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最終更新日  2013年07月10日 06時20分15秒
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