Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2019年01月10日
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カテゴリ: 夢有無有
「霊魂論」エチカ詳解77
 人が現在より更に快適な生活空間に住みたいと云うとき、其の衝動を心に抱(いだ)いた者は、居宅を建築する表象や衝動は、家屋を建築する以前に表象や衝動が、自らの自由意志を持った行動原理だと自覚しているに違いありません。スピノザの見解も当の表象や衝動し、更に其れと同時に一定の表象にそうした原因性を付与するような特殊な行動原理を行為者に対して認めています。スピノザによれば、其のような原因性を基礎づけるために持ち出されるのが、自然則に服さず恣意的な仕方で働く精神の命令、すなわち行為者の自由意志に他ならない。一見しては自然の因果法則からは帰結しえないように思われる人間の様々な行為を捉えて「精神の命令だけで運動しあるいは静止し、そして彼らの行動の多くは単に精神の意志と思考の技巧にのみ依存している」と結論しています。先行する因果系列が捨象された後の、謂わば原因の真空状態を埋めるものとして自由意志が案出され、これによって目的原因に第一原因としてのステータスが認められる。其処には、目的原因と自由意志は表裏一体の関係をなしているのであると解析してみせます。然し乍ら、自由意志の想定こそ、スピノザが断固として拒否したものである筈です。自由意志とは、それ自身は原因を持たないような原因なのです。ところが、スピノザの決定論的自然観においては、すべての存在物および作用は、それが存在あるいは作用するための特定の原因を持っていなければならないとします。其処から、原因なき自由意志は、決して自然のうちに存在論的な足場を持つことが出来得ないだろう。人間が意志によって行為するとしても、そうした意志作用には必ず先行原因が伴っているのであって、それが自由と呼ばれるのは、単にそうした原因を人々が意識しないからにすぎないのであるとします。此処にスピノザの目的論批判が浮上します。「目的原因論」の登場です。



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最終更新日  2019年01月10日 06時07分34秒
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