Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

2021年09月08日
XML
カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-163
 驚くべきことに、スピノザは人間精神の自由原因を否定するのはともかくも、世界の根元を「神」の意志とし、完全性と恒常性から神は決して他の決意をなし得ないし、且つまたなしえなかったことを述べ、神が自ずと完全なる自由原因であり、他に何某かの自由原因を持っていたのかに疑問を呈します。
 備考二の中半部
 ここに定理一七の備考 他の人々はこう思っている。神は、神の本性から生ずると我々の言ったことがら、言いかえれば神の力の中に在ることがら、そうしたことがらを生じないようにしたり、あるいはそれを神自身産出しないようにしたりすることができると。彼らはそう信ずるがゆえに自由原因なのであるで述べたことを否定すこと、それを再び繰りかえすことは必要ないであろう。しかし仮に意志が神の本質に属することを認めたとしても、やはり神の完全性からして、物はいかなる他の仕方、他の秩序においても神から創られることができなかったという帰結になることを私は彼らのために改めて示したい。これは我々が次のことを考察するなら容易に明らかになるであろう。それはまず彼ら自身の容認していること、すなわちすべての物がその現に在るところのものであるのは神の決意および意志のみに依存する。そうでなければ神は万物の原因ではなくなるということである。次に神のすべての決意は永遠このかた神自身によって定められた。そうでなければ神に不完全性と不恒常性とを負わせることになるということである。ところで永遠の中にはいつということがなくまた以前ということも以後ということもないのであるから、このことから、すなわち神の完全性だけからして、神は決して他の決意をなしえないしまたなしえなかったこと、あるいは神はその決意の以前には存在しなかったしまたその決意なしには存在しえないことが帰結されるのである。
 此のことを現在の最先端重力理論の宇宙発生が、「無のゆらぎ」なるものか。宇宙の大規模構造は、宇宙初期にあったわずかな密度ゆらぎから成長してきたものだ。この初期ゆらぎは、宇宙マイクロ波背景放射が発生した宇宙年齢38万年のころにはすでに存在していた。また、ダークマターのゆらぎは、重力不安定性が働き始める5万年のころにはすでに存在していたものとされています。然し乍ら、「ゆらぎ」そのものの生成過程は観測不可能なものである以上、現時では量子重力理論、認識哲学こそが最も回答すべき課題となります。何故なら、最先端観測物理科学で原理上には「虚世界」はないとするからです。つまりは、現代世界が「有」とする神を起因として成立する限りに於いては、その発生と終末の究極の世界に待つのは「虚」ではないのです。



哲学・思想ランキング





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021年09月08日 06時00分41秒
コメント(0) | コメントを書く
[絶対存在論] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

cap-hiro

cap-hiro

カテゴリ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月
2026年01月
2025年12月
2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: