Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年10月17日
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カテゴリ: 霊魂論
「神秘学概論」概略
第1章(仮付) 神秘学の性格
02 神秘的内容を扱う学問的態度
 本書は非常に誤解されやすいが、偏見や先入観なしに読んで欲しいと思っている。本書には、認識に際し特殊能力を要する神秘的知識は一切述べていない。ここで言う神秘とは、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe/1749年 - 1832年)の云う「開示された神秘(秘密)」と同じである(「色彩論」において、ゲーテは色彩のさまざまな現象を集め、それらを系統的に配列した。そして、それらの基礎となる最も単純な現象を発見し、それを根源現象と名付けた。つまり、濁りを通して光を見ると、そこに黄色や赤が見え、光を帯びた濁りを通して闇を見ると、そこに紫や水色が見える、という現象である。色彩現象全体の鍵となるこの重要な現象は、一方は夕日として、もう一方は青空として、私たちが当たり前に見ることができる。日常でごく普通に触れているものの中に、最高の神秘が存在しているのである)。感覚と感覚に依拠する悟性では捉えられないもの(秘密)が、超感覚的認識方法によって開示されるのである。… 「科学(学問)とは感覚と感覚に依拠する悟性で解明されるもの」というのであれば、神秘学は学問ではない。しかし、こうした条件は、根拠ある洞察から得られたのではなく、個人的な感情から生まれたものである。これを示すために、科学の前提条件を吟味してみよう。科学的というのは、特定の対象を探求するからではなく、探求の際の魂的姿勢を指している。通常は、感覚界を探求することで科学的態度を身につけるが、それゆえに「科学的態度は感覚界を対象にしたときにしかあり得ない」と考えられがちである。しかし、科学的態度を保持したまま、非感覚的領域を捉えることも可能である。つまり、次の2つのステップを踏むのである。1自然界を対象に《科学的態度》という魂的能力を育てる。2その態度で非感覚的領域を探求する。それゆえ、自然科学と言えるのと同じ根拠を持って、神秘科学(神秘学)と言えるのである。
 原注1「神秘性と学問性は対立概念で、それゆえこの表現自体が矛盾である」という理由で、「神秘学(神秘の学問)」という表現が拒絶されもした。この主張は、この視点からすれば正当である。しかし、ここでは別な視点を採っている。自然科学が自然についての科学(学問)であるのと同様に、神秘学は神秘とされる内容についての学問である。自然そのものが学問でないように、神秘とされる内容そのものは学問ではない。したがって、神秘学の内容は認識した者にとっては神秘ではなくなる。



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最終更新日  2022年10月17日 06時04分32秒
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