Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年11月10日
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カテゴリ: 霊魂論
第3章 眠りと死(31節/16-四項)
16 第一項 死後の霊界に至った自我にとっての外界
 人間が死後通過するこの世界は、霊的に成り立ち、霊的にのみ充足しうる欲求を生じさせる世界である。しかし人間はまだ、自我に属するものと、自我にとっての周囲、言い換えれば自我の霊的外界を別のものと体験している。周囲からの流入体験が、受肉中の知覚を介した流入体験と同じようなのである。受肉中は周囲が身体器官を介し外から語りかけてきたが、すべての体から離れたこの新しい環境では、周囲の霊的な言葉が自我の「最奥の聖域」に直接語り込まれる。周囲全体が自我と同質で、自我に直接入り込むことのできる自我存在たちに充たされている。鉱物、植物、動物が感覚世界を成し、人間を取り巻く環境となっているように、死後の人間は、霊的諸存在から成る環境に取り巻かれている。
16 第二項 死後の霊界に至った自我にとっての内界
 それでも人間は、この霊的環境にはない、感覚世界内において自我が体験した事柄を持ち込む。まず死の直後は、まだエーテル体が自我に結びつき、感覚世界における自我の体験内容が包括的な記憶像として現れた。その後、エーテル体そのものは脱ぎ捨てられるが、記憶像の一部は、自我の不滅の所有物として残る。それは、「地上生」でのあらゆる体験の抽出物(エキス)であり、人生の霊的成果であり、霊的果実である。感覚を通して開示する霊的なものすべて、感覚界での営みがなければ生じえなかったすべてが、そこに含まれている。感覚界におけるこの霊的果実を、死後の自我は、自分の内界と感じる。
16 第三項 地上生の成果は霊界で芽吹く
 こうして生前の自我が魂の最奥に開示するのと同じ仕方で開示する諸存在からなる世界に、死後の自我は果実を持って参入するのである。植物全体のエキスである種子は、大地という外界に抱かれ、その作用で成長するが、自我が感覚界から持ち込んだエキスは、この霊的環境に抱かれ、その作用で成長する。超感覚的学問は「霊界」の出来事を現像ではなく彫像・画像・映像・心像を含むイメージでしか語れないにしろ、ここでのイメージは超感覚的な現実を真に表現している。
16 第四項 霊界で内から伝わる色彩・音・言葉
 いかなる霊的事象も、ある意味では感覚界のそれと似ているので、感覚界との対比で霊界の現実を生き生きと捉えることができる。たとえば、感覚界の物体には色が伴うが、霊界諸存在による自我への作用にも色が伴う。この体験は、地上生での内なる自我知覚と似ている。霊的諸存在の光は、外からではなく、直接自我に働きかけ、そして自我はその作用を色彩像として体験する。したがって、自我を取り巻く霊的諸存在は、光り輝く色彩として、感覚的色彩とは異なり、自我内部から現れる。感覚界での他の知覚についても同様なことが言える。霊界の音は、感覚界の印象に最もよく似ている。霊界にさらに深く参入すると、霊界は内的に活動する生命として現れるが、その生命の在り方が、感覚界における音やハーモニーとよく似ているのである。とはいえ、霊界での生命は、外からの響きではなく、内なる自我を経由して世界に力強く流れ出る活動と感じられる。そして人間は、自分から流れ出るこれらの音が、他の霊的諸存在が自分を介して世界へ流れ出た音であることも知っている。「霊の国」で、霊的な音が「霊的言葉」に変ると、さらに高次のものが霊界に告知される。そのとき、他の霊的諸存在の活動する生命が自我を通して流れ出るだけでなく、その存在自身の内面が自我に伝えられる。自我が「霊的言葉」に貫かれるとき、二つの存在(死後の霊界に至った自我にとっての外界と内界)が互に浸透し合う。感覚界における二つの存在は、互いに区別されるが、ここでは一体なのである。死後の自我と霊的諸存在は、こうした形で共に存在し合っている。



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最終更新日  2022年11月10日 06時10分06秒
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