Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年11月22日
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カテゴリ: 霊魂論
第3章 眠りと死(31節/31)
31 輪廻転生を考慮しなくては人生を理解できない
 自分が先祖からの遺伝的要素の総和以上であることを、自ら観察した学者もいる。霊的存在である人間個性が身体以前にあり、それが身体を形成したとさえ考える人もいる。しかし、彼らの多くも輪廻転生やカルマ(*善い行いも悪い行いも、寸分の狂いもなく強烈な力で因果応報に従い報いを引き起こす。)ということまでは見通していない。その一例が、ドイツの神学者・哲学者で、ドイツ観念論を代表する哲学者ヨハン・ゴットリープ・フィヒテの息子であるイマヌエル・ヘルマン・フィヒテ(Immanuel Hermann Fichte, 1797年(or1796年) - 1879年)であり、「人間学」で、次のように考察している。
 「親とは、完全な意味での生産者ではない。親が提供するのは生命的素材、並びに感覚的・心情的素地であり、後者は、気質、個的色彩を持つ心情、その人なりの衝動の組み合わせとして現れる。これらの共通の源泉は、以前の考察の通り広義の「ファンタジー( fantasy )」、超自然的・幻想的・空想的な事象」であるが、これらすべてに両親の魂に由来するものを見て取れる。したがってこれらの魂の経過も、確かな根拠をもって、単なる生殖作用の産物であると考えられる。しかしこれだけでは本来の人格的核心は見つからない。さらに深く観察すると、こうした心情的なものは外皮であり、そこに人間本来の霊的素質を宿し、その霊的素質を促進あるいは妨害する道具に過ぎないことがわかる」。さらには、次のように述べている。「すべての人間は、自己の霊的基本形姿に沿って誕生前から存在している。霊的に考察すれば、人は誰とも同じではないからである。それはちょうど動物の種同士が同じではないのと同様である」。この考え方では、物質的身体に霊的存在が宿るという点までしか捉えていない。この場合、霊的存在はその形成力をどこから得ているのだろうか。その由来が前生であるという考えはないのだから、一人ひとりの霊的存在は、常に神的根源から現れてくる筈である。しかし、人間の内的素質と人生の外的物質環境との親和性はこれでは説明できない。神的根源から個々の人間の内面が作られるなら、その人間はすべての地上的なものといわばまったくの初対面である。別な可能性があるとすると、こちらが事実なのだが、人間の内的部分は、すでに外界を生きたことがあり、そこに結びつきができていなくてはならない。囚われなく見られる教育者なら、生徒の遺伝的資質には異質な事柄であっても、それを提示したときに、生徒がその成果を生じさせる際の作業をすでに経験していたかのように感じさせられることがあるのを知っている筈である。霊学研究では、死後から再受肉までの霊界の諸事実と関連して、輪廻転生を説いている。そしてこれだけが、現在の人生をあらゆる角度から考察する際の納得のいく説明を与えてくれる。ここで《現在の》人間と明示したが、それは以前の人間の霊的存在は現在とは違っていたからである。霊学では、人間が現在とは別の状態で存在し、地上生の循環が始まる以前までも探求している。次章では、人間存在をこの太古の状態まで遡り、地球進化との関連の中で人間存在が現在の状態を獲得した様子を霊学の成果として示す。人間の核心である霊的存在が超感覚的世界から身体的な外被に入り込む様子や、霊的因果法則である「人間の運命」が形成される様子がさらに正確に述べられている。



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最終更新日  2022年11月22日 06時10分06秒
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