Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年12月14日
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カテゴリ: 霊魂論
「神秘学概論」概説
 *Rudolf Steiner - 魂への旅路5
<機会の到来>
 時宜は彼がベルリンに戻り、文芸雑誌のオーナー兼編集者を務めていた時、意外なところからやってきます。「労働者教育協会」という設立されたばかりの団体が、彼に歴史の講義をしてほしいと以来してきたのです。それは知名度の低い彼なら安い謝礼で受けてくれるだろうと思われたからでした。ところが、その団体はマルクス主義の理念のもとに設立されたものであり、彼にとっての当面の敵、唯物論者たちの集まりでもありました。しかし、彼はその申し出を喜んで受け入れます。そして、自分とはまったく異なる考えをもっている労働者たちを相手に歴史の講義を行い、大好評を得たのです。それまでには本人も気づいていなかった才能、彼のカリスマ性が多くの聴衆を引きつけ、その評判により別の団体からも講演依頼が来るようになります。そして、その講演依頼の中にベルリン神智学協会からのものがあり、これが後に彼の運命を大きく変えることになります。
 1900年8月22日、シュタイナーはベルリン神智学協会の図書室でニーチェについての講演を行います。この神智学協会とは、ブラヴァツキー夫人という心霊能力をもつ女性が中心となって創始された団体で、彼らはキリスト教だけでなく東洋の宗教がもつ秘教的で複雑なシステムを導入し、まったく新しい総合的な宗教体系を築こうとしていました。後には、ブラヴァツキー夫人は、その心霊能力が如何様(イカサマ)であるとの批判をされることになりますが、当時この協会の人気はには凄まじいものがありました。世紀末のヨーロッパでは「唯物論」があらゆる分野で幅を利かせてはいましたが、片や一方ではそれに対し既存の宗教とは別の新しい宗教をもとめる運動もまた非常に高まっていたのです。神智学教会は、そんな人々の要望と必要性にぴったりの「神秘性」と「論理性」を兼ね備えた存在だったのです。勿論、シュタイナーも、この会の存在を知っており、多くの宗教の中では珍しい論理的な特質を高く評価してはいました。しかし、仏教やチベットの密教など、神秘的な東洋の宗教の影響を強く受けている点が彼には納得できず、それまでは関心をもつだけにとどまっていました。ところが、そんな思いとは逆に神智学協会のメンバーたちは、シュタイナーの講演に感動し、彼への講演依頼が殺到することになります。こうして、彼は神智学協会においてブラヴァツキー夫人と並ぶ存在になってゆきます。



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最終更新日  2022年12月14日 06時07分51秒
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