Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年01月06日
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カテゴリ: 霊魂論
「神秘学概論」読解
10 眠りについて - 1
記:此の章でシュタイナーが扱う「睡り」は、現代医学で云うところの一定周期で交互に訪れる「ノンレム睡眠:眠りが深い状態」と「レム睡眠:脳が活動している状態」を想定していないので、どちらとも言い難いが、シュタイナーが印度の「瞑想」にも知悉していたことを鑑みると、シュタイナーが扱う「睡り」は「ノンレム睡眠:眠りが深い状態」を指すと見られます。現代医学の研究によれば、定期的に瞑想する人は、徐波睡眠やレム睡眠が増えることが分かっているからです。
 人間が眠りに陥ると、その本性部分の関連に変化が生じる。眠っているとき、ベッドに横たわっている人間は、肉体とエーテル体を含んでいるが、アストラル体と自我とを含んではいない。睡眠中は、エーテル体が肉体と結びついているおかげで、生命が活動し続ける。肉体は、もしも単独で存在するようになったら、その瞬間に崩壊し始めるであろう。けれども睡眠中は、思考内容も、快と苦も、喜びも悲しみも、意識して意志を行使する能力も、消えてしまう。これらすべての担い手は、アストラル体なのだが、あらゆる快と苦、あらゆる思考世界と意志世界を伴ったアストラル体が、睡眠中は破壊されている、とは誰も考えない。アストラル体は、ただ、別の状態において存在している。人間の自我とアストラル体とは、快と苦その他のすべてを担っているが、そのことを意識するためには、アストラル体が肉体、エーテル体と結びついていなければならない。覚醒時のアストラル体は、そのような在り方をしており、睡眠中のアストラル体は、そのような在り方をしていない。アストラル体は、肉体、エーテル体から抜けているとき、肉体、エーテル体に結びついているときとは異なる在り方をしている。(P87-88)
 眠るというのは、自我とアストラル体が肉体、エーテル体から抜け出るということであり、その際、意識が失われてしまうのは、現段階の人間が、物質的器官によって知覚するしかないからである。我々の通常の覚醒意識というのは、アストラル体が肉体、エーテル体に結びつくことによって可能になる。死の際には、生命体とも呼ばれるエーテル体が肉体から抜け出てしまい、肉体の崩壊が始まることになる。では、眠っているときに肉体、エーテル体から抜け出たアストラル体はいったいどこに行っているのだろうか。
 肉体が物質世界に組み込まれているように、アストラル体はアストラル界に従属している。ただ覚醒時の生活におけるアストラル体は、アストラル界から切り離されている。その事情は、次のような類比によって暗示できる。水の入っている容器を考えてみよう。その水中の一滴は単独では存在していない。けれども海綿を手にして、その水の中から、一滴の水をそれに浸み込ませることはできる。人間のアストラル体も、目覚めるときに、同じ様な経過を示している。睡眠中のアストラル体は、自分と同質の世界の中にいる。目覚めるとき、肉体とエーテル体がアストラル体を吸い込み、みずからをアストラル体で充たす。それらはアストラル体のために、外界を知覚する諸器官を提供する。しかし、アストラル体は、外界を知覚するために、自分の世界から切り離されねばならない。ただ、自分の世界からは、エーテル体のために必要となる手本だけを受け取る。 (P91-92)



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最終更新日  2023年01月06日 06時10分05秒
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