Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年01月10日
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カテゴリ: 霊魂論
「神秘学概論」読解
11 - 1 物質界と霊界との相互作用
 人間が新たに(*新ためて)地上に生まれ出てくるとき、「地球」が前の人生におけるときと同じ姿をしていることは決してない。人間が死後、地球から離れている間に、地球上ではあらゆる可能な変化が生じている。地球上のこの変化には、隠された諸力もまた働いている。その諸力は、死後の人間のいる世界から働きかけている。そして死後の人間もまた、地球のこの改造に協力して働いている。人間が生命霊と霊人とを生み出し、霊的なものとその物質的表現との関連が意識できるようになるまで、人間は高次の本性たちの指導の下でその働きを行なっている。人間は地球の状況を変化させるために、死から新たな誕生にいたる期間にも高次の本性たちと共に働き、地球を改造し、自分自身の進化にふさわしい状況を用意しているのである。ある時代の地上と、その後の長い時代を経てすっかり変化した地上との違いを生じさせたのは、死者たちの働きである。死から新たな誕生に至る間、死者は地球とも結びついているのである。
 超感覚的な認識は、すべての物質存在の中に、隠された霊的なものの開示を見る。肉眼で観察する場合、太陽の光や気候の変化などが、地球を変化させている。超感覚的に観察する場合、太陽から植物に降り注ぐ陽光の中に、死者たちの力が働いている。人間の魂が植物の周囲を漂(ただよ)い、地上を変化させている。死後の人間は、自分自身の来たるべき地上生活のための準備をしているだけではない。地上の人間が物質的に働くように、死後の人間は、外界に対して霊的に働いているのである。(P123-124)
 神秘学を学んでいると、死者のイメージがかなり変わってくる。ひとつには、死そのものを、「全て終わり」というような否定的に捉えることがなくなる。実際のところ、霊界からみれば、死のほうがむしろ誕生なのだから。それから、死んでは、けっこう長い間迷っている人がいるにしても、(*生前同様)死後から再誕までの間の人間もいろいろに忙しく、この地上世界とも深く関係しているということがわかってくる。ここに述べられているように、死者は新たな誕生までの間、地上に働きかけ続けている。死者は(*生者に劣らず)とっても創造的で独創的なのだ。寧ろ地上でこうして生きているほうが、ともすれば亡霊のような存在にもなりかねない。然し乍ら、そういった視点だけだと、地上世界はいわゆる物質と霊の二元論に特徴がある「グノーシス」、自己の本質と真の神についての認識に到達することを求める思想とらえられてしまう。やはり、この地上で生きる意味をしっかり認識する必要がある。(注:シュタイナーの説く「神秘概念」はシュタイナー説くところの方法論理で実相が掴めるとし、其処には、実相があり、信仰を強制する「絶対存在」は見え隠れはするものの其の存在は不確定と言わざるを得ません。)
 実際のところ、この地上における認識がいかに深まるかに応じて、霊的世界での在り方が変わってくる。生きている間にわからないことが、死後わかってくるということは認識的には基本的に望めないということでもある。そういう意味でも、こうして生きている間に、霊界でできなかったことの種を蒔きできるだけ成長させておくということが非常な課題となる。地上は霊的存在が創造的進化を遂げるための反射板のような働きをしているともいえるのだ。そしてその反射板はただ反射するだけではなく、「自由」に反射の在り方を創造することも可能なのである。
記:旧約モーゼは神の降臨、ナザレのイエスは父なる神との交流、マホメットは大なる天使のお告げ、仏教の世祖シッダールタは悟り。ではシュタイナー説くところの神秘学は何れに近似するのでしょうか。全ては人間の体験と認識であり、何れが正当だとも云えません。何れにしろ、其れ其れ皆が或る種の法則性を持ちます。現代物理科学は其れ等をも超える理論物理学に挑戦しています。



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最終更新日  2023年01月10日 06時10分08秒
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