Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年02月10日
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カテゴリ: 霊魂論
「神秘学概論」読解
26 土星紀進化概略:「神秘学概論」自己性・利己性
 記:人格霊(時の霊/アルヒャイ)については、シュタイナー理論は神智学協会を離れてからは自らの神秘体験からなのか独自性を帯びます。
 これらの霊は、人体に自己性を、利己主義を植えつける。それらは、それら自身の人類段階を土星上で初めて達成するために、なお長きに亘って人類との関係を保つ。だから、それらは続く諸周期においても同様に、人間の上に完遂すべき重要な仕事を持つのである。この仕事はに、自己性の接種として作用する。自己性の利己主義への退化は、それらの霊による活動に帰せられねばならないが、他方でそれらは、人間のすべての独立性の始祖である。それらなしでは、人間は自己完結した存在、一つの「人格」とはなりえなかったであろう。キリスト教秘密教義ではそれらに対して「根源の力」(Archai)という表現が用いられ、また神智学文献では、それらはアシュラ(阿修羅)と命名されている。(P170-171)
記:神智学文献で命名されている阿修羅は人間のすべての独立性の始祖とされるが、言い得て妙な気がします。阿修羅(修羅と略称される。)は元来はインドの鬼神の種に属していた。サンスクリット語、パーリ語のアスラasuraの音写語で語源からすれば、sとhの交代により、古代ペルシア語のアフラahuraと関係がある。しかし、古代ペルシアではアフラは善神とみなされ、悪神ダエーバdaēvaに対立すると考えられているが、インドではアスラを神(スラsura)に非ざる者、つまり非天と解釈した結果、その関係が逆になり、善神デーバdevaに敵対する悪神を呼称することとなる。そして善神と悪神との戦闘は、インドの大叙事詩「マハーバーラタ」に見え、ビシュヌ神の円盤に切られて大量の血を吐きながら、刀、槍、棍棒で打ちのめされたアスラたちが戦場に横臥(おうが)し、血に染まった彼らの肢体が、褐色の岩の頂のように累々と横たわっているようすが描かれている。ほぼ同様の叙述は、仏典にも所々に言及され、これらを通じてわが国の文学にも伝えられた。それで血なまぐさい戦闘の行われる場所を「修羅場(しゅらば)」という。またこのような阿修羅に生まれ変わることは、(1)地獄に生まれること、(2)畜生界に入ること、つまり動物になること、(3)餓鬼すなわち亡者となることとともに、四つの悪処(あくしょ)、悪趣(あくしゅ)に数えられる。すなわち、人が死後受けるところの不幸な運命の一つと考えられている。奈良・興福寺蔵の阿修羅像(国宝)は三面六臂(ろっぴ)で、巧妙な手の配置、愁いを含む表情で表される天平(てんぴょう)彫刻の名作で我々は其の姿を知ります。
 我々現代に住する人間は、人間に神が人間に禁じた「知恵」を与えたルシフェル、自己の持つ属性に絶対権威からの自由を求めた阿修羅の顔の両面を見なければならない。両者は共に人間存在に精神的自立の可能性を与えたことには肯んずる筈である。



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最終更新日  2023年02月10日 06時10分06秒
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