Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年02月20日
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カテゴリ: 霊魂論
「神秘学概論」読解
32 月紀3:水と意識状態-2
 月紀の人間の意識を理解しようとするなら、当時の人間が、前述した蒸気のような環境に埋没して生活していたことを考えねばならない。この蒸分の中には、多種多様な営みが顕れていた。様々な素材が結び合ったり分離したりしていた。ある部分は濃縮され、別の部分は希薄になった。そのような営みは、すべて人間の感覚器官である眼や耳によっては直接知覚されず、人間の意識の中で、形象となって現れた。
 その形象は、現在の人間の夢の形象と比較できる。眠っている人間は、何かが床に落ちたとしても、その事柄を実際に知覚しないで、なんらかの形象を、たとえば射撃の情景を夢に見る。月紀意識の形象は、夢の形象のように、勝手な現れ方はしない。象徴像ではあっても、外の出来事に対応している。特定の事柄に対しては、まったく特定の形象だけが立ち現れる。それゆえ月紀に人間は、そのような形象にしたがって、態度を決めることができた。現在の人間が知覚に従って行動するようにである。ただ、知覚に基づく場合は、勝手な行動をとることができるが、このような形象の影響のもとに行動する場合は、まるで暗い衝動に駆り立てられるようにして行動する。(P206-207)
 月紀における人間の意識は、上記にもあるように形象意識としての夢意識状態にあった。現実在時の人間のの夢意識そのものではないが、人間はもっとも高次の構成要素としてアストラル体を有していて、「蒸気のような環境」のなかで可能なのがその形象意識だったのである。太陽紀においては、空気状態のなかで人間はもっとも高次の構成要素としてエーテル体を有していて、そのときの意識は睡眠意識であり、土星紀においては、人間は熱状態のなかで、肉体を有し、昏睡意識であった。人間の進化のプロセスにおいては、熱ー空気ー水という惑星状態と意識の状態とが深く関係していたであろうことが推察される。現在のように外界を知覚することができるためには、自他未分のような状態ではなく、対象をある程度自分とはわけてとらえることのできる固体状態になった惑星状態が必要とされ、そのなかで自我が発達できるようになったのだといえる。然し乍ら、現在のような自我の状態にまで至ったといっても、人間は対象意識だけで生きているわけではもちろんなく、かつての惑星状態における意識そのものではないがそれと比較できるような夢意識、睡眠意識、昏睡意識をも有していて、そうした意識状態を自分では殆ど把握できない。夢のなかで自分の手を見ることさえも困難なように。


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最終更新日  2023年02月20日 06時02分05秒
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