Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年02月28日
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カテゴリ: 霊魂論
「神秘学概論」読解
38 :地球紀4 分離した人間様態の合一-1
 地球進化には、二つの分離した人間の根源を合一させるという目的を持つ。物質身体、エーテル体及びアストラル体から成る低次の人間と、霊人(アートマン)そして生命霊(ブッディ)及び霊我(マナス)より成る高次の人間である。地球上に生存する現在する人間は物質身体、エーテル体あるいは生命体、アストラル体、そして「自我」から成っている。人間のこの四重の本性は、本来、より高度な進化への萌芽を備えている。「自我」は自ら率先して「より低次の」諸体を変化させ、そうすることによってそれらの中に人間の本性のより高次な諸部分を組み入れるのである。「自我」によるアストラル体の浄化と純化は「霊我」(マナス)の発達を引き起こし、エーテル体あるいは生命体の変容は「生命霊」(ブッディ)を生み出し、そして物質身体の変容は真の「霊人」(アートマン)を創り出す。アストラル体の変容は、地球の進化の現時点において進行の最中にあるが、エーテル体と物質身体の意識的変容は後の時代に属する。この人間の三重の変容は意識的なものであるが、地球の先立つ進化の間は、幾分無意識的な変容がそれに先行していた。アストラル体、エーテル体、そして物質身体のこの無意識的な変容の中にこそ、感覚魂、悟性魂、そして意識魂の起源を求めねばならない(シュタイナー「アーカーシャ年代記より」人智学出版社/P182・195-196)
 なぜ「低次の人間」と「高次の人間」というように「二つの分離した人間の根源」があるのだろうか。ただ「高次の人間」となるのが目的であるならば、殊更「低次の人間」として地上に生まれてくる必要はない筈である。それがわざわざ「低次の人間」の構成要素と「高次の人間」の構成要素の萌芽を一つひとつと加えながら、人間は土星紀、太陽紀、月紀、地球紀というプロセスを経てきた。
 そのプロセスが不可欠であるとするならば、そして「自我」の働き、つまり、自我がアストラル体に働きかけて霊我へと変容させ、自我がエーテル体に働きかけて生命霊へと変容させ、自我が肉体に働きかけて霊人へと変容させるという働きを考えるならば、その「低次の人間」と「高次の人間」という分離と変容更に合一というプロセスそのものに秘密が隠されている。むしろそのプロセスそのものに重要な意味があるのではと思考する。
 つまり、「低次の人間」としてこの地上に生きているということによってはじめて「高次の人間」の可能性も同時に存在する。そういう意味でも、「低次」と「高次」というのは人間進化における二つの重要な「極」であって、その二つの「極」としての「分離」とその「合一」というプロセスそのものが人間存在そのものであるということができるのではないだろうか。従って、ただ低次から高次という方向性だけしか見えないと、たとえば、仏教における「解脱」というふうな、ともすれば「現世忌避」及び超越志向のようなあり方がでてきてしまうことになる。



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最終更新日  2023年02月28日 06時02分02秒
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