Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年03月06日
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カテゴリ: 霊魂論
「神秘学概論」読解
41 :地球紀7 祖先と転生
 言語は、人間が物質的な素材の中にまで濃縮し、そして生命体の一部分が分離したことによって、人間に与えられた(此の「言語」とは古史ギリシァ哲学の基本的には、論理や理性、言葉といった意味を表す語「ロゴス」を意味すると思われる。)。月が分離したあと、人間は、初期には肉体上の祖先と集合自我を通して結びつけられていると感じた。けれども、子孫と祖先を結ぶこの共通意識は、世代の移りゆく中で、次第に失われていった。次第に子孫たちは、あまり遠くない祖先に対してしか、この内的記憶を保持しなくなった。もはや、昔の祖先にまで帰って行くことができなくなった。睡眠に似た特殊な状態の中で、人間は霊界と接触することができたが、この状態のもとでのみ、さまざまな祖先への思い出も生じた。そのとき人間は、自分を祖先と一つであると見なし、祖先が自分たちの中に再び現われたと信じた。これは輪廻転生の誤った考え方であった。この考え方は、特にアトランティスの末期に生じた。輪廻転生の真の教えは、秘儀参入者の学堂内でのみ学ぶことがでいた。秘儀参入者は、肉体から離れた状態の中で、人間の魂がどのようにして転生を続けていくかを見た。(P243-274)
 現代に生きる人間は基本的には肉体上では祖先に遺伝的につながっているものの、魂及び霊においてはそれぞれ独立した存在としてとらえる必要に迫られる。シュタイナーはどこかで7歳までは遺伝的影響があるものの、それ以降はその影響からはなれて独立して成長していくことができるとする。それは自身が親に似ようとして似ているのであって、似ようと思わなければ似る必要はないということでもある。似ているというのは、親を模倣することで似てくる、若しくは、遺伝の力に余りにも影響を受けすぎていて、それに負けているということでもある。親に似ないですむというのは、希望の原理であろうか。親に似ているとしても、それが自分の自由な選択の結果であるとすれば、結果は親のせいではなくなる。
記:所謂、通俗の人間は先祖の遺骨のの納められた墓とかに拘りを持つ。シュタイナーは人間が火葬にせよ土葬にせよ、死体が地球にとりこまれ地球の成分の一部になることが鉱物界にとっても植物界にとっても、もちろん地球にとっても非常に重要な意味をもっているということがを「教育の基礎としての一般人間学」の第三講でも述べているが、それは祖先を祀るということではない。もっと人間精神の内奥における問題だとする。儒教では祖先からの人間血肉の継承を重要視するわけだけれど、そういう在り方は、古代から伝えられてしまった「輪廻転生の誤った考え方」が今に残っているものなのかもしれない。祖先を大事にするという慣習を身につけているとしても、そこにきちんとした霊魂的な認識があるかどうかが問いなおされないとしたら、その慣習をカルト的な在り方と分けることは基本的にできなくなるとシュタイナーの神秘体験は囁く。



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最終更新日  2023年03月06日 06時10分05秒
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