Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年04月09日
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カテゴリ: 霊魂論
「神秘学」解析
シュタイナーのキリスト観-2- 2:四つの福音書のキリスト叙述
第1講 福音書の光に照らした人類生成の深遠な秘密の三 マタイ福音書-2
 マタイ福音書の考察において我々に立ち現れてくるのは、ヘブライ(*古代イスラエルの別称) の古代の本質です。けれども、単にヘブライ古代の本質のみならず、この民族の全世界のための使命、新たな時代の誕生、それが古ヘブライ世界からのキリスト教の誕生ということです。そして、ヨハネ福音書を通して、より偉大な、意味深い包括的な理念を学ぶことができるならば、そしてルカ福音書を通しては、最も熱い、限りなく熱い供犠の愛のための感情を獲得することができるならば、更にマルコ福音書の考察を通して、あらゆる存在と領域の諸力についての認識を獲得することができ得るならば、今得られるのは、人類の内部、地上の人間の進化の内部に、パレスティナにおけるキリスト・イエスを通じて生きているものについての認識と感情です。人間としてのキリスト・イエスであったもの、人間としてのキリスト・イエスであるもの、人間の歴史と人間の進化の秘密のすべてが、マタイ福音書に含まれています。マルコ福音書のなかに、地球と地球に属する宇宙のあらゆる領域と存在たちについての秘密が含まれているように、マタイ福音書においては、人間の歴史の秘密がを探究せねばなりません。ヨハネ福音書を通してソフィアの理念を学ぶなら、ルカ福音書を通して供犠と愛の秘蹟を学ぶなら、マルコ福音書を通して地球と宇宙の諸力を学ぶなら、マタイ福音書に注目した考察を通してひとは人間の命ある生、人間の歴史、人間の運命を知るようになるのです。
 我々の精神科学運動の七年において、原理・原則を消化するために四年、それらを生のさまざまな領域へと投げ掛けるべき光として深めるために三年費やしていたなら、今、マルコ福音書の考察がそれに続くことができるでしょう。そうすれば最後に、マタイ福音書に注目してキリスト・イエスを考察することにより、建物の全体を完成させることがで得きたでしょう。けれども人生は不完全なので、少なくとも精神科学運動に携わっているすべての人々の場合、そうではなかったとしても、誤解を起こさせずに直ちにマルコ福音書の考察へと移ることは不可能なのです。ヨハネあるいはルカ福音書の考察の帰結としてキリスト・イエスの本性について何か知ることができるだろうと信じるとしたら、キリストの姿を完全に見誤ることになるでしょう。逆にまた、マルコ福音書に関連して言われなければならないことを、一面的にあらゆることに適用してよいのだと信じることにもなるでしょう。そうすると誤解はすでにあったものよりもさらに大きくなるでしょう。ですからこのことを考慮して別の道が選ばれなければならないのです。さてそこで次回には、可能な限り、マタイ福音書に注目した考察が続かなくてはなりません。そのためさしあたり、マルコ福音書の巨大な深みを諦めることになりますが、そのかわり、その人の全体がひとつの特性だけで描写され尽くされるなどと誰かが思うことは避けられるでしょう。それによって誤解を取り除くことができるでしょう。そしてまず、古ヘブライ民族からキリストが出たことについて、パレスティナでのキリスト教の誕生と呼びうるものについて、可能な限り考察がなされるでしょう。それについては次回、マタイ福音書に注目して考察していくつもりです、それによって、またもひとつの特性とこの存在全体の考察と混同することを避けなければなりません。そうすればそれに続いてマルコ福音書に注目して語られねばならないことが容易になるでしょう。
記:シュタイナーのヨハネ、ルカ、マルコ、マタイという四つの福音書がそれぞれどういう視点からキリスト存在を描き出しているかを述べ、シュタイナー世界でのキリスト存在を予告する内容。ヨハネ=鷲、ルカ=牡牛、マルコ=獅子、マタイ=人間というシンボリズム(象徴主義/symbolism)の深い意味とともに、ヨハネ福音書、ルカ福音書の叡智と愛をまず基本として消化してから、マルコ、そして、マタイへという順番・プロセスが重視されています。この第1講で話題にされる順番はヨハネ、ルカそしてマルコ、そしてマタイですが、最後尾の言われる通り、次の第2講で(マルコ福音書より先に)まずマタイ福音書についての考察を行えば誤解を避け、マルコ福音書の理解が容易になるということで、第2講はマタイ福音書との関連で「古ヘブライ民族の使命」について語られています。偉大なる力に関わるマルコ福音書の考察はそれだけ慎重にしなければならないからです。



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最終更新日  2023年04月09日 06時10分06秒
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