Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年05月23日
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カテゴリ: 霊魂論
アナーキズムから神智学へ *シュタイナーの「本来的自己」
5:アナーキズムと神智学-3 「本来的自己」の認識
 シュタイナーのアナーキズムにおける思想的核心は、「個人主義的アナーキズム」における自己に対する絶対的信頼であった。人間は束縛から解放されて「自由」になり、本来の自己に基づいて責任をもち行動すれば、倫理的世界も実現することができるし、現実世界を完全に「認識」することができる。この確信は1900年以降の彼の神智学においても変わることはない。無論、認識対象はそれぞれの時期で非常に異なるのではあることは承知おきたい。彼の神智学によれば、人間がすべての潜在する能力を発揮すれば、すべてを「認識」することができる。それは「霊界」も例外ではない。かくいうのも、「霊界」も、偶然的に展開するものではなく、必然性をもって合法則的に展開していくからである。この合法則性は、物質界では物理法則に則(のっと)った運動ということになるが、「霊界」にはそれ自体独立した法則が存在すると述べます。人間が「霊界」の法則や実体を把握できていないのは、自分の能力を完全に開発しきれていないからであり、彼のいう「超感覚的認識」この能力を開発するために霊的な「修練(Schulung)」、例えば「瞑想」が必要であることを彼は説きます。 さらに神智学においての自己はシュタイナーの重層的世界観・人間観の中で「自我(das Ich)」として超越的な位置に置かれることになる。彼の人間観において、人間を動物と区別させるものは「自我」であり、この「自我」が人間性の中心である。彼によれば、この「自我」は修練によってさらに洗練された「自我、更には彼のいう「霊我(Geistselbst)」)になることが可能である。彼の神智学における中心的目標は、「自我」を意識して洗練させることであり、この「自我」は,アストラル体やエーテル体といった人間の別の構成要素とは違い、輪廻を経ても人間から離れることはない実体であり、人間の核である。個人主義的アナーキズムにおいての自己は修練によって洗練された「高次の自己」となることでさらに拡張されることになるのです。然し乍ら、彼の個人主義的アナーキズムにおいては、何故にそこまで自己に信頼を寄せることができるのか、将又,暴力にも流されてしまうような惰性的・慣習的な自己と倫理を実現する中心となる「本来的自己」がどのように区別されるのかということが曖昧なままである。然し乍ら、神智学においてのシュタイナーは、「自我」を中心にした多層的人間観と修練を導入することで,慣習的な自己と決定的に区別される「本来的自己」への目覚めという言説を構想していきます。



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最終更新日  2023年05月23日 06時02分11秒
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