Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年07月03日
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カテゴリ: 霊魂論
第四講 シュトゥットガルト 1907年 9月16日 序・1 大なる宇宙と小なる宇宙
 黙示録の封印。人類進化の像としての黙示録の七つの封印。薔薇十字のシンボル。封印が人間に及ぼすことのできる生気を与え啓発する影響について。さらに、霊的なものが世俗化されるときの破壊的な作用についての解釈。
 象徴や形象のうち、そもそも私たちが所有していて古今の神秘学者たちからも認められている最も意味深長なものは人間自体です。人間は今も昔も、常にミクロコスモス{小宇宙)と呼ばれてきました。これは、まったく正当な言い方です。何故なら、人間を詳細に綿密に知るようになる人には、ますます人間のうちに人間の外部の自然の中に広がっているあらゆるものが含まれていることが明らかになってくるからです。このことを理解するのは、はじめは困難かもしれません。然し乍ら、これについて思索を深めれば、人間のうちには全自然から採った一種のエキスとしての精髄、あらゆる実質と力が見いだせるということの意味を理解できるでしょう。皆さんが何らかの植物をその本質という点に関して研究し、充分深く探求することさえできれば、人間の有機体組織の中にあっても、同じ本質が含まれていることがおわかりになることと思います。さらに、外にいる動物を考えてみてください。皆さんは常に、人間の有機体組織の中に、その本質に従って、あるやり方でその組織中に取り込まれているいるように見える何かを指摘することができるでしょう。このことを正しく理解するためには、もちろん宇宙の進化を神秘学的観点から考察することが必要です。それで、たとえば神秘学者は、もし外部の自然の中にライオンたる獅子が存在しないなら、人間は決して今日のような性質の心臓を持つことはないということを知っています。まだライオンというものが存在しなかった時代へと遡ってみましょう。人間は最も古い存在ですので、その当時にも人間はいました。けれども、その時の人間はまったく別様に形成された心臓を持っていたのです。自然の中には、至る所に必ずいつも明白ではないにしても関連があります。かつて人間がはるか太古の時代に自らの心臓を今日の形態へと発達させた時、その時にライオンが生じました。両者は同じ力を形成したのです。それは、恰(あたか)も皆さんがライオンの本質を抽出し、神の如き巧みな技により、それから人間の心臓を形成したかのようです。皆さんは人間の心臓には何らライオンのようなものはないとお考えになるかもしれませんが、神秘学者にとってはこれは本当なのです。あるものがひとつの関連、ひとつの有機体組織の中に置かれる時、それが独立状態にある時とはまったく別の作用をすることを忘れてはいけません。逆にこの様に言うこともできます。皆さんが心臓のエッセンスを取り出すことができたとして、この心臓に相応した存在を作り出そうとするなら、そしてその存在が有機体組織の諸力に規定されないなら、それはライオンになるのです。勇敢さ、大胆さといった特性、あるいは神秘学者なかでもオカルティストが言うような人間の「王者らしい」特性のすべてはライオンとの関係に由来します。そして、秘儀参入者であったプラトンは、王者のような魂を心臓の中に置いたのです。(注/プラトン「国家」では勇気(thymos)はホメロスに従って心臓に置かれる)
 人間と自然のこのような関係に対して、パラケルススはたいへん見事な比喩を用いました。彼は、「それはあたかも自然の中でひとつひとつの存在が文字であるかのようだ。けれども人間はこれらの文字から組み立てられた言葉なのだ。」と言います。外には大いなる宇宙としてのマクロコスモス、私たちのうちには小なる宇宙としてのミクロコスモス。外ではいかなるものもそれ自体として存在し、人間にあっては他の器官も共に織り込まれているハーモニーによってすべてが規定されているのです。そして、だからこそ私たちは人間の中に全宇宙の進化、私たちの一部をなす全宇宙の進化を観照することができるのです。



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最終更新日  2023年07月03日 06時10分06秒
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