Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

2023年07月16日
XML
カテゴリ: 霊魂論
第五講 シュトゥットガルト 7 神秘学の記号と象徴
 今日(きょう)は、皆さんが基礎的な神智学において理念、概念、表象として修得しておられるものが、いかにして次第に体験へと導かれるかを暗示するだけにとどめておきたいと思います。何しろ神秘学におけるいかなる図像も体験からのみ取ってこられたのですから。例えば、有名な卍の図形を例にとってみますと、さまざまな文献に、この図形に関する極めて機知に富む解釈を見出すことができます。これはもともとはどのようにして神秘学に取り入れられたのでしょうか。この図形は、私たちがアストラル的な感覚器官と呼んでいるものの模像に他なりません。ある種の処置、修練によって、人間はアストラル的な感覚器官を養成することができます。この図示される二本の線は、本来、霊視者の霊眼に、炎の車輪か花のように見えたアストラル体の中での動きなのです。これらは蓮華とも呼ばれます。この車輪ないし蓮華、それらのうち例えば両眼のあたりには二弁のもの、喉頭のあたりには十六弁のものが位置しますが、アストラル界に発光現象として生じてくるこのようなアストラル的感覚器官を表す記号、図形が卍なのです。あるいはまた別の記号、いわゆる五芒星(ペンタグラム)を考えてみましょう。思索しても哲学しても、五芒星の本来の意味を見出すことはできません。五芒星はひとつの現実なのです。これは、人間のエーテル体の中に見出せる流れ、力の流れの作用を描き出している図像なのです。人間の場合、ある種の力の流れが左足から頭部の一定の一まで上昇し、そこから右足へ、次いで左手へ、そこから身体を通り、心臓を通って右手へ、そして右手から再び左足に戻ります。その結果、人間の中に、頭、腕、両手、両脚、両足を通る五芒星を描きこむことができるのです。これを単なる幾何学的な図形としてのみではなく、力の作用として表象せねばなりません。人間のエーテル体の中に、皆さんは五芒星を有しています。力の作用は、正確にこれらの五芒星の線をたどっています。各線はさまざまにねじ曲がることもありますが、常に五芒星の形を保って、人体に書き込まれています。五芒星はひとつのエーテル的な現実です。象徴ではなく事実なのです。
 このように、神秘学においては、どの象徴も霊的世界の事実の像です。こうした事実が根ざしている世界を示唆することができてはじめて、その意味が認識されます。従って、最高度の明敏さといえども、神秘学の記号の解釈に至ることはできないのです。唯一霊的世界の体験から、神秘学の記号と象徴の意味を見い出すことができ、この意味を認識することで、人間は「何かを始める」ことができるのです。ですから人間が、まず霊視的な能力によって見出されたことを伝達され、語られて、それから獲得することは、決して不必要なことではありません。そして、探求された事実から、再び人間はこれらの事実自体の原因へと回帰させられるのです。記号や象徴と同様、古い伝説や神話においても事情は同じです。伝説や神話は民衆文学からつくり出されたものだとするのは、学識上の机上の空論です。民族は創作しません。すべての伝説や神話は、人間がまだある程度霊視能力を有していた時代の遺物なのです。ヨーロッパの伝説や神話において語られていることは、人間が以前に見た事実を保存しています。これらの伝説、メルヒェン(寓話)、神話の中にあるすべては、本来霊視的に見られたもので、本来の霊視的経験を見たとおりに語っているのです。神話とはそもそも霊視的経験が見たとおりに語られたものなのです。今日(こんにち)でもなお、神話において語られている出来事全体をアストラル界で追求することができます。ヴォータンあるいはオーディン(*オーディンは、北欧神話の主神にして戦争と死の神。詩文の神でもあり吟遊詩人のパトロンでもある。また、ドイツ語では Wotan or Wodan という)による行為は、実際に起きた事なのです。神秘学的な記号・象徴・封印の背後に、真実を探すことができるのです。しかも、思弁によってこれらの記号の解釈を企てることが少なければ少ないほど良いのです。
 このように、この連続講演では、神秘学の事実感覚へと入っていこうと思います。記号は考え出された作り事などではなく、霊的世界における実際の出来事の模像ないし複製です。そして、神話において出会うすべての物語は、まだ人間の大部分が霊視力を有していた頃に見たことの再現なのです。
記:右卍「図案卐」と左卍の違いは、特に右卍はナチス・ドイツにより用いられた鉤十字が有名。鉤十字は日本では卍(まんじ)と呼ばれており、鉤型の先端が左を向いている「左まんじ」と鉤型の先端が右を向いている「右まんじ」がある。古代では正十字に次いで最も広く用いられ、右旋と左旋があり、右旋は白魔術・吉祥・進行など、左旋は黒魔術・降魔・退行などを意味する。なお、鉤十字の一種でよく知られたものにナチスの標章ハーケンクロイツ(Hakenkreuz)がある。十字は太陽・月・星・空・水・火・大地・雷電・生命の樹・豊饒・破壊と創造・復活と救済・吉祥・繁栄・超越・中心・統合などの象徴として古代から最も広く用いられてきた図形であり、方向性と中心を示すことによって混沌から秩序を生みだす機能をもつものと考えられた。世界各地の万字文を挙げると、ギリシアにおいてはアテナイのディピュロン出土の前8世紀ころの壺にギリシア雷文の一つとしてあらわれ、のちに絵画や建築装飾や服飾など広く用いられた。また中国では卍は仏書にある万の字の代りとして用いられ、仏の胸上の吉祥万徳の印であった。



哲学・思想ランキング





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023年07月16日 07時40分20秒
コメント(0) | コメントを書く
[霊魂論] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

cap-hiro

cap-hiro

カテゴリ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月
2026年01月
2025年12月
2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: