Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2024年07月05日
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カテゴリ: 霊魂論



ゲーテの自然科学論序説並びに精神科学(人智学)の基礎(GA1)
第18章 ゲーテの「散文の中の韻」における世界観 佐々木義之訳
●第五段
 ゲーテの観点から見て、もし、人間が自然の働きと完全に調和した仕方で創造する能力を持っていなかったとすれば、それは自然そのものよりももっと完全に自然の意味を表現する創造行為である芸術というものは存在し得なかったでしょう。芸術作品とは、より高次の完成度にある自然の対象物であり、芸術とは自然の継続です。「人間が自然の頂点にあるからこそ、私たちは私たち自身を完成された自然として見ますが、同様に、それはそれ自身で別の頂点を形成しなければなりません。私たちは私自身を完璧さと美徳で完全に満たすことによってその目標に向けて上昇していくのです。つまり、私たちは、節度、秩序、調和、そして、意図を召喚し、最終的には、「私たち自身を芸術作品の制作へと上昇させます。」(ゲーテ、「ヴィンケルマン」)ゲーテは、イタリアでギリシャの作品群を見た後、「これらの高貴な芸術作品は、同時に最も崇高な自然の作品であり、真の自然法則に従って、人間により生み出されたものである。」と書いています。(ゲーテ、「イタリア紀行」)単に経験的で感覚的な現実としては、これらの芸術作品は美しい肖像なのですが、より深く見ることができる人たちは、「そうでなければ決して自らを現さなかったはずの隠れた自然法則の顕現として」(「散文の中の韻」)それらを見るのです。芸術作品が創られるのは、芸術家が自然から取り出す材料によってではなく、芸術家の内面からそれに持ち込まれるものによってです。最高の芸術作品は、それは自然から取った内容に基づいているということを忘れさせます。そして、それに対する私たちの興味が目覚めさせられるのは、芸術家がそれから作ったものによってのみです。芸術家は自然のままに形成しますが、自然そのものがそうするように形成するのではありません。これらの文章はゲーテの「散文の中の韻」の中で明らかにされているような芸術についての彼の主要な考えを表現しているように私には見えます。
記:ゲーテはイタリア旅行中に「ナポリを見てから死ね」と評したことで知られています。この言葉はナポリの風光明媚さに感嘆したもので、彼の『イタリア紀行』に記されています。また、ゲーテは美術品や自然、宗教、人々についても滞在中の書簡や日記をもとにまとめた自伝的な作品を執筆しました。また、ゲーテはイタリア旅行中に、ギリシャの作品群に感銘を受けました。彼は「これらの高貴な芸術作品は、同時に最も崇高な自然の作品であり、真の自然法則に従って、人間により生み出されたものである」とも述べています。以下は、ゲーテが感動した主要なイタリアの芸術作品です。
※ティッシュバインの『ローマ郊外のゲーテ』(1787年):この絵画は美術家ティッシュバインによって描かれ、ゲーテがローマの風景に感銘を受けたことを表しています。
※グエルチーノの『復活したキリスト』(1630年):この作品はチェント市立絵画館に所蔵されており、ゲーテが古代の美術品を熱心に鑑賞したことを示しています。
※ラファエロの『聖チェチリアの法悦』(1515年):この絵画はボローニャ国立絵画館に展示されています。ゲーテはラファエロの作品に感銘を受け、その美しさと神秘性に惹かれたことで知られています。


参考画:ギリシャその最高の芸術



    第18章 第五段(了)・章(完了)

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最終更新日  2024年07月06日 07時43分32秒
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