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Oct 22, 2005
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カテゴリ: 英語のおはなし
10月19日の日記 に引き続き、日本の英語教育の話。

最近よく日本は格差社会になりつつあるって言われてるけど
たとえば一度低所得者層に入ってしまうと、子供のために
教育費が出せなかったり、親に大学受験の経験がないために
適切な助言などができず、子々孫々同じ社会層に甘んじる
ことになっていくのかもしれない。社会学用語ではこれを
階級の再生産 と言うらしい。

昨日も書いたように、日本の英語の先生は基本的に日本的
英語教育を受けた 和製英語教師
将来和製英語教師を養成する教師が生まれていくのだと思う。
つまりだ。

以前、日本の方の論文校正をやったことがある。校正済み
のものを最終的にその方の指導教授に見せるわけだけど、
一部校正部分が元に戻って返ってきた。「文法書で調べ
ましたが、原文のままで正しいと思います」という
添え書きと(日本の)文法書の抜粋とともに・・・。

はい、確かに日本の文法書的パズルの解答としては正解かも
しれませんね。でも、そうは言わないんですよ・・・。
でも、やはり文法書のほうを信じてしまうんでしょうねぇ。


「日本の教授様来訪」 「留学環境(番外編 Sxxxxxx)」
 でもちょこっと触れています。)

アメリカ留学組の中でときたま出る話として「はたして
日本に帰った時に我々の英語は正当に評価してもらえるん


例えば、日本の面接者が1年くらい語学留学しただけの人の
英語と数年かけてアメリカの大学を出た人の英語を聞き分け
られるのか・・・。

政治家や芸能人がちょろっと英語をしゃべっただけで
手放しで誉めてしまう土壌があるところからして、
はなはだ不安で仕方がないのだが・・・。

そしてそのような中からまた将来、人の英語を評価する
立場の人が生まれていくわけで・・・。

もちろん企業の場合は英語が全てではないだろうけど
少なくとも「実践的な英語を教えられる英語教師」を期待
するには、
再生産システム)をなんとかする必要があるように思う。


ただ、今現在その歯車の中に入っている人たちがいる以上、
再生産される階級の流れの中からはい上がるように、
変えるには何世代もかかるのかもしれない。

結局、従来の「忍耐力養成+読み書き重視型」でいくか、
「しゃべりも含めた実戦型」でいくのかはっきりした
ほうがいいと思う。例えば小学校での英語の義務化など
小手先的対応なら、学生への妙な負担が増えるだけで、
むしろやらないほうがいいような気がする。

(実際、小学校に英語の授業を導入するのはいいけど、
 どれだけの人材を確保できてるんだろう・・・。)

さらに抜本的な改革は現在英語教育に携わっている人への
影響も考えるとなかなか難しいから、開き直って
「忍耐力養成+読み書き重視型」に徹してしまったほうが
いいのではないかとも思う。

それでもあえて「しゃべりも含めた実践型」でいくので
あればこれくらいはやんないと、というのを考えてみると、
一昨日のskepticismさんのコメントにもあったように
実際、日本の日常でどれだけ英語が必要かというのを
考慮して、英語はいっそのこと選択制にしてしまう、
というのはどうだろう? そうすれば、そこに予算を
集中できるという相乗効果もあるだろうし。

一般の学校に英語のクラスを残すのであれば、現在の
英語の先生はなんらかの方法で選抜して、かなり数を
絞り込んでから、公費でかまわないから英語圏に2~3年
留学してもらってTOSOL(できればマスターレベル)
くらいはとってきてもらう。そこに半々くらいの割合で、
やはりTOSOL(もしくはそれに準じた資格)をもった
ネイティブスピーカーに入ってもらう。ちなみに最初の
選抜に残れなかった先生はもちろん・・・。

もっと過激に、一般の学校での英語の授業を全てなくし、
その分授業数を減らして、その空き時間で行きたい人だけ
英会話学校に通うという手も・・・(英語教育民営化)。

これは、とてもじゃないけどできないだろうなぁ・・・。

それと英語を選択制にしたとすると、選択の有無によって
情報格差が生じて、格差社会がさらに進行してしまうん
だろうなぁ。





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Last updated  Nov 15, 2006 04:03:03 AM
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こんにちは。  
junquito55  さん
3回とも読ませていただきました。

つまるところ、日本で英語を習わせる目的って、
国際社会で実際に使えるようにさせたいのか、
ただ、受験で合否を振り分ける道具として使いたいのか、
をはっきりさせないと、せっかく時間とお金をかけても、無駄になると思います。

こちら、メキシコでは幼稚園から「英語のクラス」がありますが、先生の英語、めちゃくちゃです(笑)
高校あたりまでいっても、間違ったこと平気で教えてるみたい。

それでも、子供達は、楽しそうに話したり歌ったりしてるし、このまま興味を保って、なんとなくでも英語でコミュニケーションできれば、ま、いっか、と気楽に考えてますが、日本だと、試験に受かる英語でないと「英語ができる」とは言わないので、そうはいかないんでしょうね。

英語の試験や資格が、入試や就職で重要度を占めなくなれば、いろいろなオプションが出てくるのでは?? (Oct 22, 2005 07:21:42 PM)

小学生のうちは  
DrSkate  さん
せっかくだから英会話を学びたかったと思うよ。
小学生は素直だから、中学生のように「別に俺アメリカいかないから英語関係ねぇよ」とかまだ言わないだろうし
言語を学ぶのは基本的に12歳までが最適だとかどこかで聞いたことあるしね。
外国語を教育の中に入れるのは俺は賛成だ。でも小学生のうちから読み書きはなしだね。
それよりも下の柔らかいうちに発音をきちんと学びたいね。
やっぱり小学生の頃にアメリカに引越して育った連中は母国語も英語もきちんと発音できるからね。
でも教える先生の発音がだめだったら意味ないな~。どうなることやら。 (Oct 22, 2005 08:31:57 PM)

あ、追加です  
DrSkate  さん
それから思ったのだけれど、
俺もけっこう中学・高校の英語教育はいっそのことあのままでも良いのではと思っている人間です。
まあCATさんが言ったように根本的から変えられるなら変える価値あるだろうけど。
英語が喋れないから中学・高校の英語教育は意味なかったよね~とかほざいてる日本人留学生がけっこうカリフォルニアには多いけれど
お前らは日本に帰れといいたくなってしまう。
俺はアメリカに来て半年くらいで話せるようになったけれど彼らはたいてい2年くらいいるのにまだ片言。
あ、一番のポイントはですね、実際高校・大学入試のために必死に勉強した英語が留学してから役に立っていること。
確かに聞く・話すには大して役に立たないけれど
少し英語に慣れてきたらすぐに読み・書きのスキルがあがった。
実は俺は英語は好きじゃないけどWritingはけっこう得意だったりする。
それも大学入試で勉強した文法たちのおかげだったりもする。
それから単語。
入試を真剣にやってなかった留学生のなかで喋るのは問題ないけど全然書けない人をけっこう見たりする。
まあ実際のところどちらがいいんですかねぇ。 (Oct 22, 2005 08:41:15 PM)

Re:こんにちは。(10/22)  
CAT0857  さん
junquito55さんいらっしゃいませ~。

>つまるところ、日本で英語を習わせる目的って、国際社会で実際に使えるようにさせたいのか、
>ただ、受験で合否を振り分ける道具として使いたいのか、をはっきりさせないと、
>せっかく時間とお金をかけても、無駄になると思います。

その通りだと思います。

>こちら、メキシコでは幼稚園から「英語のクラス」がありますが、先生の英語、
>めちゃくちゃです(笑)高校あたりまでいっても、間違ったこと平気で教えてるみたい。

「めちゃくちゃでも最低限のルールは守ってるから通じる」の
「最低限」がどこにあるのか和製英語教師は判断できないのだと思います。
加えて言えば、そこまであやふやだと、試験などにもしづらいんでしょうね。


>英語の試験や資格が、入試や就職で重要度を占めなくなれば、
>いろいろなオプションが出てくるのでは??

いいポイントだと思います。英語教育民営化のコンセプトにも
つながると思います。ただ、平等主義の日本でどこまでの自由度が
許されるかという点で、難しいでしょうね。 (Oct 23, 2005 01:39:21 AM)

Re:小学生のうちは(10/22)  
CAT0857  さん
DrSkateさんいらっしゃいませ。

>言語を学ぶのは基本的に12歳までが最適だとかどこかで聞いたことあるしね。

日本にいた頃は、TVなどにでてくる「バイリンガル」の人たちの英語は
ネイティブなみだと思っていたんですが、ある程度英語を聞き取れるように
なると、高校からこちらに来た人でもやはりかすかな訛がありますよね。
無論、本当に「かすか」ですが。

>でも教える先生の発音がだめだったら意味ないな~。どうなることやら。

これはやはり大量にネイティブか、海外に長期に滞在し、英語をしっかり
身に付けた日本人を導入するしかないと思うんですが、前にも書いた通り、
教員免許などの「規制」の壁が立ちはだかると思います。

だからむしろ規制にがんじがらめの一般の学校でそれをやるのは諦めて、
「外」にその環境を求めるのが建設的だとは思います。 (Oct 23, 2005 01:46:19 AM)

Re:あ、追加です(10/22)  
CAT0857  さん
DrSkateさん続けてのコメントありがとうございます。

>俺もけっこう中学・高校の英語教育はいっそのことあのままでも良いのではと思っている人間です。

自分も開き直って「忍耐力養成+読み書き重視型」の質を高めていくことが
現実的だと思いますね。日本ってどうしてこう、欠点(日本の英語教育は
実践的でない)を直すことにばかり重点をおいて、長所(忍耐力はつくし、
将来実践英語を身に付ける時の土台として役に立つかもしれない)を
伸ばす方向に目が向かないんでしょうね。教師など、人材確保の限界という
問題もあって、本格的な「実践型」の導入はどうしても理想論になってしまうと
思います。

>あ、一番のポイントはですね、実際高校・大学入試のために必死に勉強した英語が
>留学してから役に立っていること。

無駄かもしれないと思いつつも、基礎をしっかり勉強してくれば、確かにそれは
「土台」になってくれますよね。それよりもなによりも自分が痛感したのは
その「必死」という部分です。つまり、はっきりいって「忍耐力養成」には
非常に役に立ったと思います。こちらに来ても結局ダメな人たちはそもそも
忍耐力がないのだと思います。

>入試を真剣にやってなかった留学生のなかで喋るのは問題ないけど
>全然書けない人をけっこう見たりする。

そういう人のことを「文盲」と言いますね。最低限の生活はできるんでしょうけど
コミュニケーション手段が、一般の人と比べて一つ欠如しているというのは
より高度な社会活動が必要になった時に問題になってくるでしょうね。

最近はコンピュータースキルでも同じことが言われてますよね。
Computer literacy ってやつです。 (Oct 23, 2005 01:59:42 AM)

大変ためになりました。  
きっかけとなった発音問題のこちら側の最終結論は、以下の通り。ご参照くだされば幸い。http://plaza.rakuten.co.jp/howtolearn/diary/200510210000/
・・・結局、この安佐北の教諭問題は、すべて相手の地位、住所、名前がわかっており、追及しすぎると、誹謗・中傷の漫画の書き込みとか、ご本人の英語授業でこちらを批判する話をされたりとか、まともに取り上げるに足りないことが判明。

で、スースースは何を言っているかを、間接的に質問させると、Say,say,say.程度の返事だったとか。

こういうスースースーというネタはこちらにとっては、新鮮なネタでした。もっと、期待したいっすね。

さて、このお話、3回でラスト。
英語教育の民営化、民間化、これは、日本でも部分的にあることで、民間の塾は、公教育の不信の上に成立しているところもあり、塾は、学校のテスト対策部門に成り下がっているのが実情。

正直なところ、学校のダメ教師さんのおかけで、
こちらは、メシ食っているところがあります。
皮肉ですけど、レベルの低い教師さん、サンキューです。
(Oct 23, 2005 06:10:47 PM)

Re:大変ためになりました。(10/22)  
CAT0857  さん
学習塾の達人! さん、いらっしゃいませ。

>英語教育の民営化、民間化、これは、日本でも部分的にあることで、
>民間の塾は、公教育の不信の上に成立しているところもあり、
>塾は、学校のテスト対策部門に成り下がっているのが実情。

そうなんですよね。いわゆるダブルスタンダードというやつです。
表向き、文科省管轄の一般の学校が十分な教育を施す義務を負い、
それを果たしていることになっていますが、子供達にとっては
むしろ塾が重要な位置を占めているのではないでしょうか。

一般の学校の勉強以外の目的とされている「社会性を身に付ける場」
という部分はさておき、いわゆる「勉強」という部分に関しては
(一部私立校を除いて)もうほとんど意味がなくなっているような
気がしますね。教師の側も日記に書いてきたように「地位を保護」
されているので、緊張感がまるでないですし。

他の科目はいざ知らず、少なくとも英語に関しては生徒は学校で
本当に無駄な時間を過ごさせられていると思います。

個人的には一般の学校での英語の授業はなくし、興味がある
生徒のみが英語学校などへ行くようにすればいいと思っています。

大学の受験科目からも大学や入試センターなどの試験はなくし、
TOEICやTOEFLを活用したほうがよっぽど効率的だと
思いますね。(ちなみにTOEFLなど、アメリカの共通テストは
民間企業が行っています。)

>正直なところ、学校のダメ教師さんのおかけで、
>こちらは、メシ食っているところがあります。
>皮肉ですけど、レベルの低い教師さん、サンキューです。

結局、民間(競争があるところ)のほうが人は真剣になるという
いい例だと思います。少なくとも英語については、一般の学校より
塾や英語学校(一部の利潤追求型の学校は除く)のほうが、先生も
プログラムの内容も明らかにしっかりしていると思いますね。 (Oct 24, 2005 04:14:30 AM)

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