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2006年09月04日
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海を見ていて、やはり釣りをしたくなった。

小さいとき、池でフナを釣ったぐらいの経験しかないがなんとかいけるだろうと思ったのだ。



ベルを鳴らすと、ランニングとステテコ姿のおやじさんが奥から出てきた。

「安いもんでいいのですが、釣り道具をそろえたいんです。」

「何を釣る?」

と聞かれる。何を釣るか考えていなかった。

自分に何が釣れるのかもよく分からなかった。

「初心者なんで何でもいいんですが……」

というと、今度はおやじさんは



ときた。それも考えていなかった。

「この辺の海でと思っていたんですが…」

「野間さん、サビキがいいんじゃないんですか?」

様子を見にきた壬生がうしろから助け舟を出してくれた。

「今のシーズン、アジが釣れますよね。おやじさん」

それでサビキセットを買うことにした。壬生も買った。

壬生は「グレも釣れるかもしれない」と言って、別の浮き釣り用のセットも買った。

それを真似して自分も買った。どちらのセットも二千円までの安価なものだった。

「誰でも釣れるいいところがありますから」

と釣具屋のおやじが地図を書いて教えてくれた突堤に行った。

コンクリートの突堤で、浜から見れば長い四角い羊羹が突き出ているような形だった。



その灯台の下で、木瀬や壬生に教えてもらいながら、

女性陣もかわるがわる棹を持って糸を垂れた。

突堤の下には小さな魚が群れて泳いでいた。

それは「コッパグレ」だと壬生が説明した。

小さなグレのことらしい。



針に引っかかるとビッと引っ張る力があった。

女性たちは、釣れるたびに棹を持ち上げて「早く取って取って」と叫ぶ。

魚を取るのも餌を付けるのも男たちの役目だ。

それでも、まき餌は女性たちが手伝った。

おもちゃのようなプラスチック製の柄杓でサビキ用の餌をまく。

初めは「こっぱグレ」ばかりがちかづいて来たが、

帰り間際になってアジの群れがやってきた。

まき餌に狂気乱舞するように食らいつき、

一本の糸に二匹、三匹同時に上がってきて、四匹ついていることもあった。


皆で釣りを楽しんで帰路についた。

船場さんが車の中で「ワテは本当はある宗教の伝道者だ」

と突然言うのでびっくりした。

ええ? こんな人が? と思っていると、

「宗教の名称は<ダッカ教>でんねん」

と妙な名前を言い出す。(つづく)






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最終更新日  2006年09月04日 19時11分17秒
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