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April 19, 2005
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カテゴリ: ミステリ(海外)
ダン・ブラウン
角川書店 四六上製
☆☆☆☆☆
 …この本、内容を推測するだに読みでがありそうだと思ったのに…二日で上下巻読んじゃった。。アテが外れたぞ。合宿所の寮に持ち込んだ本、あとは洋書しか残ってない。確かに「ページターナー」と書いてあったのだ。読みでのある小説ならそうは書かないだろう。

*以下、文字色を地色と同じにしてある部分はネタバレおよびネタバレ危険部分です。未読の方はご注意ください。

 聖書・キリスト+α をめぐる謎解き。欧米では結構多い伝奇小説ネタ。だが、今回は「マタイ受難曲」が脳内再生されたのは一箇所のみ、METで見た 「パルジファル」でクンドリーが自分の髪の毛でパルジファルの足を拭くシーン とサラ・ブライトマンの歌声で 'Everything's alright' が脳内再生。それに、下巻巻頭の折込口絵の該当人物名は「一番若くイエスが一番愛した弟子」って聞いたような気がするしなぁ…。でも、指摘されてみるとなるほど、と思うし。。ちなみに、結構扱っているネタについては途中で見当のつく人も多かったと思う。私も第二候補でビンゴした。第一候補は 勿論、カトリックにおいてもしかすると最大に近い崇拝対象である。そちらか と思ったのだ。それから第三候補は 車輪

 暗号解読と終われる主人公達にふりかかるアクションがページターナーと評される所以だ。冒頭にある暗号解読のところで一気にストーリーに引きずり込まれる。後半は組織に追われ、サスペンス色が強まる。
 個人的には、キリスト教文化にちりばめられた象徴や表象の薀蓄が非常に面白い。ただ、象徴と表象が表に出ていて、神学的な分野にはほとんど言及されていない。だからページターナーなのだが。神学論議に頁を割いたら、この量の小説なら読了までかなりかかるからなぁ…。このあたり、ロバートラドラムの「砕かれたふたご座」とよく似たテイストに感じる。アメリカ的と思うのは偏見だろうか(苦笑)。もっとも「砕かれた~」を読んだのはもう15年以上前だからな…。記憶もあやふやだが、ネタは覚えている。このネタをヨーロッパ、それもラテン圏の人が扱うと、「薔薇の名前」とか「クムラン」(これはユダヤ教もかかわってるけど)のような感じで遥かに衒学的になるという刷り込みがあるのだ、私には。

 もっとも、こんな解釈があるなんて初めて知ったし、名前だけは聞いたことのある「死海文書」や先日読了した「神の子の密室」で触れられているナグ・ハマディの文書の内容にも好奇心を覚える。それに前に封切られて話題になった映画「パッション」って台詞がラテン語とアラム語らしい。これもちょっと好奇心。関連図書と、同じ宗教象徴学者ロバート・ラングドンを主人公にしたシリーズ前作「天使と悪魔」はネタがタイムリー(不謹慎か?)のコンクラーベだというし、続編も翻訳中らしいので、読んでみたい。…原書で刊行済みの続編には手を出したくないが。。。(自爆)

 どーでもいいんだが、作中ラングドンが「私はマニュアル車は運転できない!」と慌てる場面がある。。。。そしてエンスト二回だって。。。。何となく身につまされて笑った。。。私もマニュアル車は運転できません。オートマだって…(以下略)





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Last updated  April 19, 2005 10:17:52 AM
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