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May 24, 2006
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カテゴリ: ミステリ(海外)
「禍いの荷を負う男」亭の殺人

文春文庫
☆☆☆☆☆◎
 実は某巨大匿名掲示板のとある書き込みの中でこれが脱線してちらっと紹介されていたのに興味を持って図書館で借りて読んでみた。
 奇妙な名前のイギリスの田舎町にあるパブで看板の梁の上に乗せられたり、ビヤ樽の中に上半身を突っ込んだりした死体が見つかる。また被害者はどうもこの町とは無縁の人物のようだった。そして、スコットランドヤードから主人公、リチャード・ジュリー警部が派遣されてくる。しかし、この後も殺人が続く…。

*もしかすると、勘のいい人は、この先を読んでいると、ストーリーがネタバレしてしまうかもしれません。過去に勘が働いて早い時期に犯人がわかってしらけた経験といったような、思い当たる節のある方は、ご注意ください。

 イギリスマニアのアメリカ人英語教師の女性が書いたミステリの第一作目(デビュー作)。爵位を返上した前有閑貴族のメルローズ・プラントがジュリーに協力して捜査にあたる。また、このプラントの姻族で、叔母にあたるアメリカ人のアガサが名前マケのかなりどーしょーもない、自己c主張の強いイギリス人すら凌ぐおばちゃん。
 最初はよそ者が殺されたように思われ、さらにこの村というか町の住人には、過去に情報漏えい事件だの、謎の事故死にかかわっていて胡散臭い。しかし、最後の三分の一くらいで、絡まった糸が一気に解けるように解決する。
 イギリスのパブの様子や、ゲイだの何だの一癖も二癖もある登場人物が面白い。ただ、欲を言えば、レジナルド・ヒルのように人間観察が凄いな、という感じはなかった。また、作品の最後で初対面の時からすっかり意気投合したプラントがジュリーにこれからも事件のことを教えてくれないか、みたいに頼むシーンがあり、これでシリーズ開始になるのだろうか?


 そういえば、この作品、土ワイドみたいなテレビドラマにしたら、かなり犯人分かりやすいかも。





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Last updated  May 28, 2006 02:02:56 AM
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