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August 30, 2008
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カテゴリ: ミステリ(日本)

流星の絆
東野圭吾
講談社 四六上製
☆☆☆☆☆

*ネタバレの可能性があるところは、一応背景と同色にしてありますが、他の部分を読んでいてもネタバレになっていない保証はありません。

 帯のアオリにつられて購入したが、正直、私のツボドンピシャリではなかった。それでも、面白かった。
 兄妹3人で流星群を見に行った夜、何者かに両親が殺される。その後、両親が経営していたハヤシライスが評判の洋食屋を売ったお金も親戚に盗られ、施設で育った3人は世間の辛酸を嘗めて、やがて美人の妹静奈が金持ち男をひっかけ、長兄が作戦立案、弟が静奈とパートナーで実行する、という詐欺で生計をたてるようになる。ここがストーリーのかなり前の部分なのだが、ここだけ読んでいた時はコンゲーム小説なのかと思ったほどだ。そして、その詐欺の標的を狙っているうちに、両親の殺害犯らしき人間にいきあたって…というストーリー。
 この長兄が実にお兄ちゃんというか、親代わり、という感じで責任感が強いのが格好イイ異。実は将来のために詐欺で貯めたお金を元にカタギになる、という時に親を殺した犯人かも、という相手に出会うのだ。 だが、正直、読んでいると随所で違うんじゃないかなーというのは読者には察せられるような描写が多い。最も、それでも真犯人を当てるのは二時間サスペンスのノリでもちょっと難しいと思う。 ただ、妹を使って相手を騙す、というのがかなりスリリング。特に親の仇が絡んでからは、相手の男もそれまでとは違う(それまでは所謂「キモオタ」ばかり)キレる相手なので、そのやりとりが面白かった。
 そして、最初から兄二人が妹を見守る様子がとても微笑ましい。(ここが微妙に私の好みとは違うんだが…)でも兄二人が過保護なんじゃないかというくらい、妹静奈はしっかりしてるぞ。 また、「流星」が結構暗示的なキーワードでもある。これが、兄妹の絆だけを表していないような気がする。 最後の土壇場の解決法はあまりに呆気なくて ちょっと物足りないが、読後感は物凄くいい。ミステリではあるが、どちらかというと「物語」に重点が置かれていて、映像化にはいいかもしれない。





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Last updated  August 30, 2008 11:13:44 AM
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