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October 14, 2008
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カテゴリ: 音楽・楽器

平安妖異伝
平岩弓枝
新潮社文庫
☆☆☆☆☆◎
 若き日の藤原道長(といっても正妻二人でそれぞれに子供がいるけど…)と父親を楽所の楽頭に持つ、神がかった楽人(いや伶人)秦真比呂が繰り広げる平安冒険絵巻。短編集だが、どの作品にも当時の宮廷音楽雅楽や催馬楽、また渤海楽というものや楽器が出てくる。また、真比呂の楽器に対する愛着にはとても親近感を覚えたと同時に、五弦の琵琶が作中に出てくるのだが、どーも、「五弦」繋がりでこれにも親近感を覚えてしまった。しかし、五弦の琵琶は通常の四絃とは奏法が違うのかな?他にも仔犬が出てきたりもするのだが、この仔犬が出てきた時も小技が利いた演出だと思う。
 読んでいるだけで雅楽の音色が聞こえてきそうな作品。また、音楽と平安京の妖異退治だけでなく、日本史に名前の登場する、中宮定子、藤原道隆、伊周、彰子などが登場する。ちなみに彰子はまだ赤ちゃん。
 この著者は江戸の時代劇のイメージが強くて敬遠していたのだが、これはよかった。雅楽に詳しい人なら、もっとたのしめる作品だと思う。この本はかなりお気に入りの一冊になりそうだ。





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Last updated  October 15, 2008 10:55:43 PM
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