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October 17, 2008
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カテゴリ: ミステリ(日本)

書物迷宮
赤城毅
講談社ノベルス
☆☆☆☆☆◎
 凝ったカバーイラストに釣られて購入。稀書の中でも表に出れば、一国にすら大打撃を与えかねない本を依頼人のために探し出すことを生業とするプロフェッショナル「書物狩人」。一人の書物狩人が本を探す過程でめぐり合った事件を短編集の形式の小説にしている。私はまだ未読だが前作がある。この本には短編が4作収録されており、全て現代世界史の暗部を扱った内容だ。
 世界をまたにかける書物狩人の中でも特に凄腕と言われる、銀髪のル・シャスール。作中仄めかされるのは、30代前半の東洋人でその言動から日本人ではないかと推測されること。が、銀髪がトレードマークとはいえ、染めてしまえば、顔立ちは記憶に残らないほど特徴がない。つか、銀髪に印象の全てが持っていかれるのだ。そんな男が軍や情報機関、時には家出娘や大富豪の未亡人と職務上のかかわりを持ちながら、様々な危険な稀書を発掘していく。そして、その功績により、秘密の書庫にも出入り自由だという伝説まで持っている。この本を読んでいると一匹狼という印象を受けるル・シャスールが用意周到でそれでいて勧善懲悪な展開なので読んでいて爽快感がある。
 まだシリーズは続くらしいし、今後が楽しみだ。どうでもいいことだが、ライトノベル風の挿絵はいらないかも。特徴に残らないはずの男の顔がハンサムすぎるよ、この本の挿絵だと。





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Last updated  October 19, 2008 02:17:06 AM
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