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December 27, 2008
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テーマ: 本日の1冊(3712)
カテゴリ: 日本の小説

赤い竪琴
津原泰水
集英社 四六上製(角背)
☆☆☆☆◎
 これも図書館で見つけた本。パラっとめくったら、「チェレスタ」だの「ヴィオラ・ダ・ガンバ」だの古楽と音楽に関連した単語が踊っていたので、それに関連したミステリだと思っていたら、恋愛小説だった。
 祖母が死んで形見の中から夭折した詩人の日記が見つかり、ヒロイン入栄暁子(いりえさとこ)がそれを遺族に返すところから始まる。彼女が訪れたルーマニア料理店で古楽のアンサンブルが行われており、そこで使用されていた楽器を作った職人がもう一人の主人公で詩人の孫、寒川だった。
 楽器職人の寒川とグラフィックデザイナーの暁子という芸術家同士ともいえるカップルだが、そこに寒川の人間関係と暁子の前の男が絡む。それでも恋愛小説とはいっても、割と淡々とした展開で、最後もハッピーエンドで少々あっけないほど。でも雰囲気を味わうには心地よい小説だった。
 また、この詩人の日記の礼に暁子は表題にもなっている竪琴(ライア)を贈られるのだが、このライアは13絃のダイアトニック。実は私も20絃のライアを持っているので、これを読んでつい弾いてしまった。





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Last updated  December 28, 2008 10:27:39 PM
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