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January 30, 2009
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カテゴリ: ミステリ(日本)

僧正の積木唄
山田正紀
文藝春秋 本格ミステリマスターズ 四六並製
☆☆☆☆○
 有名なミステリ、ヴァン・ダイン作「僧正殺人事件」の後日譚として、金田一耕助が第二次大戦直前の反日感情の高まるアメリカで、新たに起こった「第二僧正殺人事件」の容疑者にでっち上げられた日本人召使を無罪にするために奔走する。
 とはいえ、かなりな海外ミステリマニア兼横溝マニアでなければ、この小説の随所にちりばめてあるパロディや雑学というか衒学趣味が分からないんじゃないかと思う。私も「僧正殺人事件」も読んだことがないし、あまり分からなかった。プロのミステリ作家にファンが多い著者だと書いてあったが、さもありなん。これだけ凝った設定は玄人好みだと思う。それだけに、謎解きそのものが動き出すのは、小説の半分を過ぎてから。それまでは、複雑な設定と登場人物の説明に費やされているようにも感じる。この部分はそれこそ、そこに潜んでいる様々なパロディその他を読み取れていれば、もっと楽しかったんじゃないかと思うが、私は、多分三分の一もわかっていなかったと思う。最後の裁判シーンでは、当時の日系人社会の苦労が偲ばれる。 さらに、その結末はもっと重い。そして、その背後に仄めかされている国家機密や、国の事情、登場人物の後日譚も読んでいて気が重い。 だが、安直な終わり方ではなく、爽快な読後感も全くもって得られないが、この作品の重厚さには相応しいと思う。





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Last updated  January 30, 2009 11:09:24 PM
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