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May 8, 2009
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カテゴリ: 歴史・地誌・旅行

音楽の捧げもの
茂木健一郎
PHP新書 新書判並製
☆☆☆☆◎
 「ルターからバッハへ」というサブタイトルにつられて購入。また、今年のラ・フォルジュルネ・オ・ジャポンに関連した本のようだ。
 バッハがルター派プロテスタントの教会に属し、さまざまな宗教曲を書いたのも、ルター自身が元写譜屋さんで、禁欲的なプロテスタントの中で神への賛美と奉仕には音楽を用いたのは有名な話だと思う。で、その繋がりを辿る音楽書というよりは、旅行記。
 ルターとバッハの軌跡を辿りつつ、著者が若い頃に親しんだワーグナーやゲーテ、シラーにも言及されていて面白かった。ルターとバッハはちょうど200年くらい時代が離れているのだ。そして、そのバッハからおよそ100年後に今度はメンデルスゾーンがバッハを復古させる。7月に所属アマオケでメンデルスゾーンの「宗教改革」を取り上げることもあって、この本を手に取ったのだが、音楽的な小難しいことはヌキに、ルターからバッハ、そして現代へと何かが繋がっていることを感じる。そこが読んでいてとても楽しかった。ルターがドイツ語訳聖書を執筆しながら足休めに鯨の骨の上に足を置いてたなんて、なんだか心引かれるエピソードだ。それに、バッハの子孫の人にインタビューもしている。音楽や紙の上の記述を通してのみでしかイメージできなかったバッハは約300年前、この地で確かに暮らしていたのだから。
 また、著者のドイツ文化に対する敬意の念にも、ものすごく低いレベルではあるが共感できる。私にとってもドイツの音楽や光学機器は憧れの対象なのだから。


 でも、どうでもいいけど、この人、写真撮るのに慣れてないね…。スナップはいいんだけど、大きな建物だと、カメラの(広角レンズの周辺のゆがみのせいだけじゃなく)構え方が曲がってるせいでゆがんで見えるよ……。





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Last updated  May 9, 2009 12:37:05 AM
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