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June 21, 2009
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カテゴリ: ミステリ(日本)

QED河童伝説
高田崇史
講談社ノベルス
☆☆☆☆☆
 この作品の前にあたる小説があるのだが、そちらは次の機会。平将門が俎上らしいので、実はこっちの方が興味があったのだが…。
 相馬野馬追い祭りを背景に製薬会社の新薬開発、得意先のシェア争いが盛り込まれる。さらに、今回は毒草師御名形史紋とタタルの毒薬特定のシーンも短いが面白かった。しかし、事件の謎解きシーンを除けば、御名形の登場でいよいよどっかのラブコメ風味になっている。
 河童はやはりこの作品では鬼と同様中央権力によって力を奪われた人々の暗示として解釈されている。河童の指が三本しかないのは何故か…。鬼は権力の敵だったが、河童はそれより入り組んだ事情があったようだ。水辺の漂泊民についてもちょっと言及されているが、そういえば、遊芸民ってスパイにも使われるんだっけ。冷戦時代でもオペラなんかの海外公演にスパイが紛れ込んでる、国際的芸術家がスパイもしてる…なんて設定もよくあった。そして、使用済みになったスパイの末路は今回の河童にちょっと似ているかもしれない。





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Last updated  June 21, 2009 11:45:28 AM
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