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January 13, 2010
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カテゴリ: ミステリ(日本)

ゴールデンスランバー
伊坂幸太郎
新潮社 四六上製
☆☆☆☆◎

*ネタバレ比率が高くなっています。展開・結末を知りたくない方は読まないで下さい。

 映画を観に行くつもりなのと、やっぱり現代日本を舞台にしたミステリが読みたくなり、更に3連休もあったので買ってきたが…。現代日本であって現代日本ではない、首相公選制度なんかが存在しているパラレル設定の仙台が舞台。これって前に読んだ「オーデュボンの祈り」と同じ世界が舞台じゃなかろうか。(他にも登場人物の重複がないか確認してみたいと思っている)
 首相暗殺の濡れ衣を着せられた青年が最初は受身に逃げているだけだが、やがて、周囲の協力のもとにそれに立ち向かうストーリー。
 最初は大型の銃器を振り回す掟破りの捜査の網をかいくぐる主人公とその協力者である友人達にハラハラしながら読んでいられたのだが、 結末は割とありきたり。 最初にかなり結末のヤバそうな雰囲気が描写されているので、演出が上手いというべきだろうか。実際、冒頭で首相暗殺事件を報道を観ている視聴者の視線で描写し、次に事件の20年後を描き、そして、事件そのものになる、という構成。それがストーリーに読者をひきつける上でかなり効果的だ。事件の関係者がその後どうなったかを先に読者に見せることによって、事件の謎めいた印象を強める。また、アクが強く謎めいた登場人物の存在もストーリーの背後に 大きな黒い影があり、それは全くこの事件でも損なわれることがなかったことを暗に示しているような気がする。
 ただ、これだけ構成が凝っているのに、 最後がちょっと予定調和過ぎるといえなくもない。ちょっと肩透かしを食らった気分。 事件の全貌がクリアに分かるような、つまり黒幕の招待と思惑が分かるような 結末というか演出がしてあれば、もっとよかったかも。
 でも好きな俳優さん達が出ているので映画は観に行くことになると思う。あとタイトルの元になったビートルズの曲とラストアルバムもいつか聴いてみよう。あと、このタイトルの元になった詩は気に入った。"Golden slumbers kiss your eyes" 本当に安眠できそうだ。





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Last updated  January 14, 2010 02:03:13 AM
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