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March 8, 2010
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カテゴリ: ミステリ(日本)

破線のマリス
野沢尚
講談社文庫
☆☆☆☆☆
 売れっ子脚本家だった著者の初の推理小説にして、乱歩賞受賞作品。とはいえ、私は後の作品から読んでいるので、やっぱりデビュー作って感じがするなぁ。後の作品の方が整理されて読みやすいのだ。
 テレビ局を舞台に、ヒロインはそこでビデオテープを切り貼りする役目。ただ、彼女の腕は神業で彼女の編集の腕に花形報道番組の視聴率がかかっているといっても過言ではない。しかし、彼女はそれを誇りに持つと奢りめいたものもあり、ちょっと頑固で融通がきかず、強引に捏造に近いところまで編集の腕でVTRを演出してしまう。それが、同僚の男共のやっかみを買い、結構敵も多い。
 そしてこの女に私は全く共感できない。ただ、読んでいるとテレビ局内の様子も煩雑ながら面白く、後の展開の上手さも現れていて、最後まで飽きずに読める。ただ、正直 最後の方はこの女がいい気味~くらいにしか思えない。 もっとも健気で善良なヒロインが面白くないので、こういうヒロインの話は好きだ。
 また、解説にプロットに問題があるという批判があったと書いてあったが、確かにちょっと疑問に思うところもあったな。まあ、小説としての展開は面白いから文句ないけど。ただやっぱり後の作品の方が私はいい。





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Last updated  March 9, 2010 03:00:19 AM
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