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April 9, 2010
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カテゴリ: ミステリ(日本)

八号古墳に消えて
黒川博行
創元推理文庫
☆☆☆☆☆◎
 1988年単行本初版、2004文庫初版。が、良い意味でオーソドックスな警察が犯罪調査をするミステリなので、科学捜査の技術革新がよく分からない身には、携帯電話が出てこないのに時代を感じつつも、あまり古い感じがしない。そうそう、関西の交通網に触れられているので、土地勘のある人が読んだらあるいは、ここにはバイパスができた、とかあるかもしれない。
 発掘中の古墳で責任者の大学教授の死体が発見される。が、状況が不自然ですぐに殺人と断定され、大阪府警の黒木・亀田の通称「黒マメ」コンビが捜査にあたる。この二人、特にマメちゃんは怠けつつも意外と優秀な刑事。ちょっと「ハンチョウ」シリーズの須田をキャラが似ているが妻帯しており、一戸建てを夢見ている。一方の黒木は独身。作中「金払わずにHしたことない」とかアホなことを口走っている。彼らの捜査中に更に発掘現場では死人が出たり、手がかりを握っていそうな人物が失踪したりする。そして、その一つ一つに推理を働かせ、ややこしいトリックを明らかにしていき、関西考古学界の旧弊な体質の中、犯人を追い詰める。
 関西の土地の描写が面白いのと、吉本か、と言いたくなるような関西弁のやり取りが楽しい。この作品では歴史ミステリではないが、さらに古墳まで出てきて読んでいて楽しかった。他にシリーズが出ているようなので読んでみよう。





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Last updated  April 9, 2010 11:54:28 PM
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