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April 14, 2010
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陋巷に在り(9(眩の巻))

陋巷に在り(10(命の巻))

 【中古】文庫 陋巷に在り11顔の巻 (新潮文庫)【10P13apr10】
酒見賢一
新潮文庫
☆☆☆☆☆

今回はかなりネタバレ気味です。気になる場合は読まないで下さい。ミステリではないので一部しか文字色は変えていません。

 いよいよ、物語も佳境に入った。
 子蓉の言い出した技で、女予(一時で「よ」)と顔回は無事九泉を脱出する。しかし、女予はそれからが大変。体が酷く弱っているため、すぐに顔氏の里であり孔子の故郷でもある尼丘に連れて行かれ医げいの治療を受ける。が、元の回復力が強いため、すぐに容態は安定し、目を離せるようになる。そこで、五六を残して顔回と公治長は魯に戻る。
 そこでは孔子があの手この手で成城の取り壊しを画策しているが、そこの城宰公れんしょ父(こうれんしょほ・漢字が出せない)は捨て身の方法で延期を画策する。同時に悪悦も狂巫に身をやつして公れんしょ父に接近し、尼丘への攻撃を進言する。さらに、九泉から戻って廃人の如くであった子蓉も「呼ばれた」と単身(虐殺を繰り返しつつ)尼丘へ向かう。
 この大筋の中に孔子の母である顔徴在の話が、顔氏の太長老が女予に語り聞かせたり、孔子の墓参中の回想という形で挿入され、公れんしょ父を魯におびきよせる儀礼中の呪術戦や、孔子や成城側の風評を情報操作するために魯城内の巫などが追放され、伯牛に治療を施していた医げいも追放されそうになる…といった、話も挿入される。そしてクライマックスが子蓉と成軍(+悪悦)の尼丘攻撃となる。
 この3巻は長いとはいえ、ストーリーが起伏に富んで読みやすかった。医療物がすきなせいか、医げいが伯牛に体内のムシを吐かせる場面はかなりグロいが面白かったし、孔子の母、顔徴在の神がかりした場面も良かった。が、一番求心力が強かったのは、 おそらく全編を通じてのクライマックスであろう尼丘山攻撃だろう。子蓉の残虐さとその後の女予を伴った場面、成軍と顔氏の術師たちの死を賭した場面はあっと言う間に読んでしまった。
 とりあえず、あと12巻と13巻を残すのみとなった。頑張ろう。





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Last updated  April 14, 2010 03:06:44 PM
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