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June 6, 2010
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テーマ: 本日の1冊(3712)
カテゴリ: 日本の小説
教皇の手文庫

教皇の手文庫

価格:2,000円(税込、送料別)



文藝春秋 四六上製
☆☆☆☆
 まずは第二次大戦中のバチカンだの秘密結社だのが出てきたので、謎めいた雰囲気につられ読んでみた。実は小説の舞台自体もこの時代のヨーロッパだと思っていたら、実は現代の南米だった。
 第二次大戦中にバチカンがドイツやイタリアと近かったのはこの本で始めて知った。そして、アメリカ側からの要請でバチカンに情報機関ができたり、ドイツやイタリアの敗戦に伴い、両国に協力したカトリック教徒を南米に逃がすためのネットワーク…とそれだけで面白かったのだが、しばらくして時代は現代に飛ぶ。スペイン人の子孫とインディオの子孫でいまだに貧富の格差があり、なおかつ現代では敬虔なカトリック国となっている南米の国々についてのないようになる。第二次世界大戦中に「ある財源」がつくられ、スイスの銀行にある、その財源は現在では金塊で貯蓄されていたため、莫大な金額になっている。そして、それを使って南米の人々のために大聖堂を作る…というのが大体のストーリー。ただ、その中にハイジャックとかコカの木を枯らすための薬による薬害などが絡まる。
 CIAだのバチカンの情報収集機関だのが出てくるし、薬害も出てくるしで、陰惨なハードボイルドなのかと思っていたら、むしろ、最後は現代の御伽噺みたいな感じだった。どうでもいいけど、カバーの絵はマヤか何かの壁画だと思ったが、これストーリーに関係あるかなぁ…?あるっていえばあるけど…直接の関係はないぞ。





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Last updated  June 6, 2010 08:08:54 PM
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