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November 19, 2010
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「狂い」の構造
春日武彦 平山夢明
扶桑社新書 019 新書判並製
☆☆☆☆
 某掃除全般板でタイトルを見かけ、また平山氏の怖い話は結構好きだったので図書館で借りてみた。春日武彦氏は精神科医。この二人がクレイジーな事件について放談している。
 第一章『「面倒くさい」が「狂い」の始まり』とか、第三章『"雑"な狂人たち』とか常日頃、面倒くさがりだの大雑把と言われている私には、なかなか自虐的なタイトルかもしれない。この第一章から第三章までが、日本の事件を中心に「考えられない・信じられない」狂気の沙汰のような事件の根底には「面倒くさい」「疲れた」という意識と、先のことを考えないいい加減さ、優先順位の狂いがあると指摘しており、かなり身につまされた。「面倒くさい」で赤ちゃんをバイクのヘルメットケースに入れて死なせたとかいう信じられない事件の説明になるような感じがするから恐ろしい。だからといって、「放談」と当人達が言っているとおりなにか解決策が提示されるわけではない。彼らの対談では、かなり世相を騒がせた常識はずれの事件の数々に言及されている。そして、平山氏がスランプに陥ったとき、春日氏のアドバイスで部屋の掃除に精を出したらスランプから脱出したとか。作中ではほんの数行だが、ここが読みたくて読んでみたのだ。私も今、日々ヒマなのをいいことに部屋の掃除に精を出し、ついにン10年来の汚部屋を脱出した。他に玄関先の戸棚、トイレの戸棚、洗面所も掃除した。。。でも何もないが。。。まあ、確かに30センチごとに区切って床を磨いたりはしなかったけど。。。
 と、第三章までは日本の信じられない事件の事例が殆どなのだが、第四章は"ハイ"になってしまった人々でこれも日本国内のやっぱり信じられないお騒がせな人々のこと。故有吉佐和子さんのいいともジャックなんかにも言及されている。第五章は"殺す"狂人達。ここはアメリカのシリアルキラーについて。第四章・第五章は身につまされることもなかった。まあ身につまされたらかなり困るが。
 話の内容が結構とりとめがないのだが、「道徳」という飾りをかぶっていないので、二人の語り口の悪さが却って爽快だった。しかし、これを読むと「面倒くさい」が恐ろしい言葉に思えてきてしまった。自分自身が面倒だと思うとき、この本で「面倒くささ」とともに言及されていたセンセーショナルな事件を思い出して自戒にしようと思う。対談形式でなく、もっと淡々と怖く書いてあれば、買って座右に置き、自戒の書にしたいところだ。





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Last updated  November 20, 2010 02:21:48 AM
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