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December 18, 2011
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カテゴリ: ミステリ(日本)

【送料無料】真夏の方程式
東野圭吾
文藝春秋 四六上製
☆☆☆☆☆
 ガリレオシリーズ。綺麗な海が自慢だが今は寂れる一方の海辺の町に、その沖合いに海底鉱床があるのでは、という調査があり、その関係者としてその町を訪れた湯川と、彼と電車で隣り合わせた子供、恭平。そして、事件は恭平の伯父が経営する旅館で宿泊客が殺されるところから始まる。
 テレビの前でこの本を読んでいると、ドラマでガリレオ役を演じられた福山雅治さんのCMの声とガリレオ先生の台詞が重なってくる。この冬の寒い時期に暑い描写のある本を読むと寒さがすこし和らぐような気がすると思っていたが、この作品の場合、鄙びた海辺の町だったせいか、あまりその効果(?)はなかったように思う。
 そして、この本で一番の注目点はガリレオ先生が「嫌いだ」と言ってはばからない子供に親切なことだろう。子供とのやり取りが出てきた時に予想はしていたが、子ども扱いせずにちゃんと話を聞いてやるし、話をしてやっている。そして、科学の面白さをその子に伝えようとして、丁寧に色々と教えてあげていることだ。ここらへんにガリレオ先生の科学者らしいところが出ているように思う。そして、最後になってきて、 最初の方に出てきた先生の行動がその確認のためだったことがわかり、 事件の全体像が浮かび上がるのだ。人を食ったような叙述トリックもないし、実に正統的なミステリだと思う。それに、私が一番好きな ミッシングリンク が小説の中核になっているので特に楽しめた。 この作品の結末については、大人の方は釈然としないが、子供の将来についてはこの解決がよかったと思う。ガリレオ先生の「君は一人じゃない」という言葉はいい。この先生なら、きっと親身になってくれると思うし。
 それにしても……周囲への配慮ゼロのガリレオ先生の捜査手法(?)に草薙と内海はすっかり理解者というか保護者というかサポーターというか……。現役時代瞬間湯沸かし器とまで言われた多々良管理官もまた出てきてくれないかな。





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Last updated  December 18, 2011 03:14:19 PM
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